COBOL2002 ユーザーズガイド
COBOL2002では,明示的に例外を引き起こせます。明示的に例外を引き起こすと,ユーザプログラムが固有に定めたエラー状態を利用者定義例外として発生させたり,ある例外種別で実行される宣言手続き処理に対してユーザプログラムから明示的に例外を発生させて実行できます。これによって,宣言手続き処理を共通化できます。
共通例外処理で明示的に例外を引き起こすには,RAISE文を使用します。RAISE文にレベル3の例外名またはオブジェクト参照の一意名を指定して実行すると,指定した例外が引き起こされます。
RAISE文に指定する例外が例外名の場合,該当するTURN指令のチェックがONでなくても,例外が引き起こされます。
また,RAISE文に例外名EC-I-Oに関連する例外を指定して実行する場合,次の規則に従います。
RAISE文については,マニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編 10.8.32 RAISE文」を参照してください。
RAISE文に例外名を指定して実行した場合の例を,次に示します。
IDENTIFICATION DIVISION. PROGRAM-ID. SAMPLE. PROCEDURE DIVISION. DECLARATIVES. USE-1 SECTION. USE AFTER EXCEPTION CONDITION EC-USER-EXCEPTION. *> 2. DISPLAY 'EC-USER-EXCEPTION RAISE'. END DECLARATIVES. RAISE EXCEPTION EC-USER-EXCEPTION. *> 1. END PROGRAM SAMPLE.
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