COBOL2002 ユーザーズガイド

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22.1.2 共通例外処理の機能

COBOL2002で新たに追加された例外処理を「共通例外処理」といいます。共通例外処理は,従来形式の例外処理から次の機能が拡張されています。

  1. 例外宣言手続きの実行
    従来の例外処理では,入出力機能の例外が検出された場合に対してだけ,宣言手続きが定義できましたが,共通例外処理では,さまざまな機能に対する例外宣言手続きを定義できます。また,宣言手続きから指定した手続き名へ復帰できます。
  2. 呼び出し元プログラムへの例外の伝播
    検出された例外の情報を,呼び出し元プログラムに伝えられます。このことを,例外の伝播といいます。呼び出し元プログラムでは,伝播によって例外を検出し,例外処理を実行できます。
  3. 例外を引き起こす文(RAISE文)を使用して,明示的に例外を引き起こせます。
  4. 引き起こした例外の情報を,プログラム中で組み込み関数などを使用して参照できます。