COBOL2002 ユーザーズガイド

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19.7.4 引数の受け渡し

実行可能ファイルが利用者引数(例えば,A.exe AAAとして実行した場合のAAA)を必要とする場合,実行可能ファイルに引数を渡すには次の方法があります。

<この項の構成>
(1) USING 一意名による方法
(2) 実行可能ファイル名に含めて渡す方法

(1) USING 一意名による方法

USING 一意名を指定すると,一意名に指定した値は,そのままの利用者引数となります。

(例)
       01 PARM PIC X(3) VALUE 'AAA'.
           :
       CALL 'A.exe' USING PARM.

この場合,「A.exe AAA」という形でA.exeが起動します。

複数の引数を渡す場合は,複数の一意名に分けて渡しても,一つの一意名にすべてのパラメタを設定して渡してもかまいません。

なお,BY REFERENCE/BY VALUE/BY CONTENTなどのBY〜指定に関係なく,一意名に格納された値を引数として渡します。

(2) 実行可能ファイル名に含めて渡す方法

実行可能ファイル名に利用者引数を含めたコマンド列として利用者引数を渡すこともできます。

(例)
       CALL 'A.exe AAA'.