COBOL2002 ユーザーズガイド
バイトストリーム入出力サービスルーチンを使用すると,COBOLのレコード定義に依存しないで,Cプログラムなどで作成したバイナリファイルの読み書きができます。バイトストリーム入出力サービスルーチンの一覧を「表15-1 バイトストリーム入出力サービスルーチンの一覧」に示します。
表15-1 バイトストリーム入出力サービスルーチンの一覧
サービスルーチンの名称 | 機能 |
---|---|
CBLSTMCLOSE | バイトストリーム処理用に開かれたファイルを閉じる。 |
CBLSTMCREATE | バイトストリーム処理用の新しいファイルを作成する。 |
CBLSTMOPEN | バイトストリーム処理用に既存のファイルを開く。 |
CBLSTMREAD | ファイルからバイト列を読み込む。 |
CBLSTMWRITE | ファイルへバイト列を書き出す。 |
表15-2 RETURN-CODE特殊レジスタに返す値とその内容
値 | 内容 |
---|---|
0 | 処理が正常に終了した。 |
-1 | OPENモードが1/2/3以外。 |
-2 | 排他モードが0/1/2/3以外。 |
-3 | OPENモードが2のとき,排他モードが0または2でない。 |
-4 | フラグが0/128以外(CBLSTMREADサービスルーチン),または0以外 (CBLSTMWRITEサービスルーチン)。 |
-5 | 相対位置に指定された値が最大値を超えている。 |
-6 | 読み書きするバイト数に指定された値が最大値を超えている。 |
-7 | ファイル名の長さが最大値を超えている。 |
-8 | ファイル名の指定がない。 |
-9 | ファイルハンドルに指定された値が正しくない。
|
10 | ファイルの終わりに達した。 |
30 | ファイルの範囲を超えて読み込もうとした。 |
34 | 指定したファイルサイズが上限に達した。 |
35 | ファイルが存在しないときCBLSTMOPENサービスルーチンを実行しようとした。 |
37 | 指定されたファイルではCBLSTMCREATEサービスルーチンまたはCBLSTMOPENサービスルーチンに書かれたモードは使用できない。 |
47 | 読み込み専用または読み込み/書き出しモードで開かれていないファイルに対してCBLSTMREADサービスルーチンを実行しようとした。 |
48 | 書き出しまたは読み込み/書き出しモードで開かれていないファイルに対してCBLSTMWRITEサービスルーチンを実行しようとした。 |
90 | 入出力エラーが発生した。 |
93 | ファイルはすでに使用されている。 |
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