COBOL2002 ユーザーズガイド

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13.1.1 概要

COBOL2002の順編成ファイル,および相対編成ファイルは,COBOL2002独自のファイル形式で作成されます。そのため,他言語で作成したプログラムから,直接これらの形式のファイルにはアクセスできません。

COBOL入出力サービスルーチンを使用すると,他言語のプログラムからでもCOBOL2002の順編成ファイル,および相対編成ファイルにアクセスできます。

<この項の構成>
(1) COBOL入出力サービスルーチンの使用方法
(2) COBOL入出力サービスルーチンで発生したエラーのデバッグ方法

(1) COBOL入出力サービスルーチンの使用方法

COBOL入出力サービスルーチンは,COBOLプログラム,または他言語のプログラムから呼び出して使用します。ファイルの入出力に必要な情報は,インタフェース領域と呼ばれる構造体を通じて受け渡されます。各サービスルーチンを呼び出すときには,このインタフェース領域のアドレスを引数として渡します。

(2) COBOL入出力サービスルーチンで発生したエラーのデバッグ方法

COBOL入出力サービスルーチンの実行中にエラーが発生した場合,エラーメッセージ番号がインタフェース領域に格納されます。エラーメッセージは出力されません。

また,環境変数CBL_FLSRVDUMPを設定すると,デバッグ情報をファイルに出力することもできます。