COBOL2002 ユーザーズガイド
通信節による帳票出力機能を使用する場合,帳票はXMAP3のドロー(パネル定義)機能を利用して定義します。ドロー(パネル定義)機能については,次に示すマニュアルを参照してください。
帳票データをプリンタへ送信したり,プリンタを閉じたりするには,原始プログラム中のデータ部通信記述項のFOR句で"OUTPUT WS"を指定し,次に示す文を使用します。
表12-3 帳票データの送信で使用する文
使用する文 | 処理 |
---|---|
SEND文 | 帳票データをプリンタへ送信する。 |
DISABLE文 | プリンタを閉じる(閉じるプリンタは,DISABLE文を実行した時点で指定されているプリンタである)。 |
続行できない異常な状態が通信文で発生すると,エラーメッセージが出力されます。通信記述項にSTATUS KEY句の指定があれば,通信文の実行状態を示す5けたのコードがこの句で指定したデータ名に設定され,処理が続行されます。
STATUS KEY句がないときに続行できないエラーが発生すると,プログラムは異常終了します。
STATUS KEY句のデータ名に設定されるコードについては,マニュアル「COBOL2002 言語 拡張仕様編 11.1.1 通信記述項(CD)(通信節による画面機能)」を参照してください。
帳票出力機能では,送受信先を指定することで,ネットワーク上に接続されたプリンタに帳票データを送信できます。送信先の指定方法について,次に示します。
帳票データの送信先は,通信記述項でのSYMBOLIC TERMINAL句の指定の有無と,環境変数の指定の有無によって次に示すように決定されます。
条件 | SYMBOLIC TERMINAL句でのデータ名の指定 | ||
---|---|---|---|
あり | なし | ||
環境変数の指定 | あり | 環境変数CBLPRNT_xxxで指定したプリンタ ただし,データ名に設定した内容の先頭1バイトが空白文字(X'20')の場合は,環境変数CBLPRNTIDで指定したプリンタ |
環境変数CBLPRNTIDで指定したプリンタ |
なし | データ名で指定した仮想端末 ただし,データ名に設定した内容の先頭1バイトが空白文字(X'20')の場合は,XMAP3のセットアップの値(仮定値)※ |
XMAP3のセットアップの値(仮定値)※ |
送信先を設定するための環境変数には次の2種類があります。
CBLPRNT_xxx=プリンタの仮想端末名
CBLPRNTID=プリンタの仮想端末名
通信記述項のSYMBOLIC TERMINAL句のデータ名に環境変数名または仮想端末名を指定することで,帳票データの送信先を指定できます。
プリンタに対して帳票データを送受信する場合,SEND文(NO REPLY指定なし)の前に通信記述項のMAP NAME句のデータ名に物理マップ名を指定し,帳票データを送信します。
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