COBOL2002 ユーザーズガイド

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8.5.1 プリンタへの出力と割り当て方法

環境部の入出力節でファイル編成を指定したあと,定数指定,環境変数指定,データ名指定のどれかの方法で,物理ファイル名に'SYSPRT〔:ネットワークプリンタ名〕'を指定します。SYSPRTは小文字でもかまいません。パス付きで指定する場合でも,最右側の\の次が'SYSPRT〔:ネットワークプリンタ名〕'であればかまいません。ネットワークプリンタ名の意味については,「(2) ネットワークプリンタへの出力」を参照してください。

<この項の構成>
(1) ファイルの割り当て
(2) ネットワークプリンタへの出力

(1) ファイルの割り当て

定数指定,環境変数指定,データ名指定の記述例をそれぞれ次に示します。

定数指定
       ENVIRONMENT DIVISION.
       INPUT-OUTPUT SECTION.
       FILE-CONTROL.
           SELECT FILE-1 ASSIGN TO 'SYSPRT'.
           :

環境変数指定
       ENVIRONMENT DIVISION.
       INPUT-OUTPUT SECTION.
       FILE-CONTROL.
           SELECT FILE-1 ASSIGN TO PRT.
           :
このとき,次の環境変数が指定されているものとします。
CBL_PRT=SYSPRT

データ名指定
       ENVIRONMENT DIVISION.
       INPUT-OUTPUT SECTION.
       FILE-CONTROL.
           SELECT FILE-2 ASSIGN TO FILE-NAME.
           :
       WORKING-STORAGE SECTION.
       01 FILE-NAME PIC X(40).
       PROCEDURE DIVISION.
           MOVE 'SYSPRT' TO FILE-NAME.
           :

(2) ネットワークプリンタへの出力

ESC/Pモード印刷では,物理ファイル名に次の指定をすることで,ネットワークプリンタに出力できます。あらかじめ複数のネットワークプリンタを設定しておけば,一つのプログラム中で使用する複数のファイルを,別々のプリンタで印刷できます。

 
SYSPRT:ネットワークプリンタ名
 

(例)
SERVER1に接続されているPRINTER1というプリンタに出力する場合
 
SYSPRT:\\SERVER1\PRINTER1

なお,この指定方法は,定数指定,環境変数指定,データ名指定のどれでも使用できます。