COBOL2002 ユーザーズガイド

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6.6.3 リモートファイルアクセス機能(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)

接続されているほかのワークステーションやPC上にある,ISAMを使用する索引編成ファイルにアクセスできます。これを,リモートファイルアクセス機能といいます。

<この項の構成>
(1) リモートファイルのアクセス方法
(2) データ形式とデータ操作

(1) リモートファイルのアクセス方法

他マシン上のISAMファイルにアクセスする方法を説明します。

物理ファイルの割り当て時,次のように他ホスト名を指定すると,他マシン上のISAMを使用する索引編成ファイルを割り当てられます。

形式
ホスト名:〔ドライブ名:〕ファイル名

構文規則
  • ドライブ名は,ほかのPCにアクセスする場合に指定が必要です。
  • ホスト名を指定しなかった場合は,ローカルファイルとしてアクセスします。

一般規則
  • PCとワークステーションの間で2進データ,内部浮動小数点データなどのバイナリデータをアクセスした場合,動作は保証しません。
  • ラージファイル形式の索引編成ファイルは,リモートファイルアクセス機能を使用できません。

指定例
(例1)ワークステーション(UNIX)上の索引編成ファイルの場合
UNIXHOST:/users/isamfile
(例2)PC上の索引編成ファイルの場合
PCHOST:C:\users\isamfile

(2) データ形式とデータ操作

リモートファイルにアクセスする場合,ファイル定義のデータ形式と物理ファイルのデータ形式の組み合わせによって,データの操作が異なります。

データ形式の組み合わせと,リモートファイルアクセス機能でのデータ操作の関係を次に示します。

ファイル記述項
DATA FORMAT句の指定
物理ファイル
標準数値形式 反復数値形式
STANDARD(標準数値形式) 数値データを変換する 属性不一致で実行時エラーとなる
REVERSE(反復数値形式) 属性不一致で実行時エラーとなる 数値データを変換しない
指定なし 数値データを変換しない 数値データを変換しない