COBOL2002 ユーザーズガイド
利用者定義関数の引数および返却項目について説明します。
関数一意名で引数を指定した場合,関数定義に指定された仮引数の,BY REFERENCE/BY VALUE指定に従って引数を受け渡します。ただし,実引数によっては,BY CONTENTが仮定されることがあります。
仮引数に関する言語仕様についてはマニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編 10.1 手続き部の構成」を参照してください。実引数に関する言語仕様についてはマニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編 4.3.2(2) 関数一意名」を参照してください。また,BY REFERENCE/BY VALUE指定については,「18.1.1 引数の受け渡しの種類」を参照してください。
利用者定義関数の引数の扱いを次に示します。
表2-1 利用者定義関数の引数の扱い
関数定義の仮引数の指定 | 実引数 | 実引数の扱い |
---|---|---|
BY REFERENCE | 受け取り側作用対象として許可された,オブジェクトプロパティ/オブジェクト参照以外の項目 | BY REFERENCE |
定数,算術式,ブール式,オブジェクトプロパティ,オブジェクト参照,および受け取り側作用対象として許可されない項目 | BY CONTENT | |
BY VALUE | − | BY VALUE |
引数は,コンパイル時に整合性チェックされます。
返却項目の属性は,関数一意名に対応する関数定義のRETURNINGに指定された項目の属性で決まります。
利用者定義関数の注意事項を,次に示します。
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