COBOL2002 言語 拡張仕様編

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26.3.1 ファイル記述項

【標準仕様との関連】
COBOL2002 言語 標準仕様編 9.3.4 ファイル記述項(file description entry)
<この項の構成>
(1) LABEL RECORD句のデータ名指定
(2) RECORDING MODE句

(1) LABEL RECORD句のデータ名指定

形式
[図データ]
このシステムではLABEL RECORD データ名指定を覚え書きとみなす。

【標準仕様との関連】
COBOL2002 言語 標準仕様編 9.16.38 LABEL RECORDS句
COBOL2002 言語 標準仕様編 10.8.30 OPEN文

(2) RECORDING MODE句

形式
[図データ]

機能
RECORDING MODE句は,ファイル中のレコードの形式を明示的に指定する。

一般規則
  1. Fを書くと,固定長レコード形式を指定したことになる。
    次の規則が適用される。
    (a)ファイルのレコード記述中にDEPENDING指定のあるOCCURS句で記述した項目があってはならない。
    (b)このファイル記述項の後に,複数個のレコード記述があるときには,各レコード記述から決まるレコードのサイズはすべて同じでなければならない。
    (c)このファイルのRECORD句にVARYING指定があってはならない。
  2. Vを書くと,可変長レコード形式を指定したことになる。
    (a)形式Vでは,一つのレコードが完全に一つのブロックに含まれていれば,レコード記述がどのように組み合わされていてもよい。
  3. Uを書くと,不定長レコード形式を指定したことになる。このシステムでは,Vと同じに扱う。
  4. Sを書くと,スパンドレコード形式を指定したことになる。このシステムでは,Vと同じに扱う。
  5. RECORDING MODE句を省略した場合にレコード形式を決定する規則は,次による。
  • 次のどれかが成り立つならば,形式Vが仮定される。
    ・RECORD IS VARYING句が指定されている。
    ・DEPENDING指定のあるOCCURS句を含むレコード記述がある。
    ・サイズの異なるレコードが記述されている。
  • 前項の三つの項目に該当しないならば,形式Fが仮定される。