COBOL2002 言語 拡張仕様編
-JPN,V3JPNSpaceオプションと-CompatiV3オプションを同時に指定したとき,日本語集団項目※,日本語項目,日本語編集項目,および日本語文字定数をそのままの属性で扱う。これは,メインフレーム(VOS3)COBOL85で,LANGOPT=(D)オプションとXCOBOL=(-N)オプションを同時に指定したときの日本語項目の扱いに合わせるものである。
注※ 日本語集団項目は,PC COBOL2002,AIX(32) COBOL2002,AIX(64) COBOL2002,Linux(x86) COBOL2002,Linux(x64) COBOL2002で使用できる。
なお,-JPN,V3JPNSpaceオプションは,VOS3 COBOL85互換機能である。-JPN,V3JPNSpaceオプションについては,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」または「COBOL2002 使用の手引 手引編」を参照のこと。
-JPN,V3JPNSpaceオプションを指定してコンパイルすると,日本語集団項目,日本語項目,および日本語編集項目に対して次の扱いとする。
日本語集団項目,日本語項目,および日本語編集項目に対する表意定数SPACE(SPACES)は,日本語空白(X'8140')とする。
01 A1 PIC N(2) VALUE SPACE.
-JPN,V3JPNSpaceオプション指定あり | -JPN,V3JPNSpaceオプション指定なし |
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▲▲ | △△△△ |
日本語集団項目,日本語項目,および日本語編集項目同士の転記で,受け取り側作用対象のけた数が送り出し側作用対象のけた数より長い場合,受け取り側作用対象の右側に日本語空白(X'8140')を補う。
01 A1 PIC N(2) VALUE N'日立'. 01 B1 PIC N(5). MOVE A1 TO B1.
-JPN,V3JPNSpaceオプション指定あり | -JPN,V3JPNSpaceオプション指定なし |
---|---|
日立▲▲▲ | 日立△△△△△△ |
日本語集団項目,日本語項目,および日本語編集項目同士の比較で,作用対象のけた数が等しくない場合,短い方の作用対象の右側に,長い方の作用対象のけた数に等しくなるまで日本語空白(X'8140')があるものとみなして比較する。
01 A1 PIC N(2) VALUE N'株式'. : : IF A1 = N'株式会社' THEN DISPLAY N'株式会社です' ELSE DISPLAY N'株式会社ではありません' END-IF.
-JPN,V3JPNSpaceオプション指定あり | -JPN,V3JPNSpaceオプション指定なし |
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株式▲▲ | 株式△△△△ |
なお,-JPN,V3JPNSpaceオプション指定による日本語項目の扱いは,LANGOPT=(D)オプション指定時のすべての仕様と同じにするものではない。VOS3 COBOL85でLANGOPT=(D)オプションを指定した場合と,COBOL2002で-JPN,V3JPNSpaceオプションを指定した場合の仕様の相違点については,「付録B LANGOPT=(D)オプションと-JPN,V3JPNSpaceオプションを指定した場合の仕様の相違」を参照のこと。
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