COBOL2002 言語 拡張仕様編
- 形式
- 書き方1
- 書き方2
- 機能
- 利用者がプログラムを翻訳した時点の日付と時刻を実行時に得たいときには,WHEN-COMPILEDを使う(書き方1)。
- MOVE文の送り出し側作用対象に,特別な予約語CURRENT-DATEまたはTIME-OF-DAYと書いて,今日の日付または現在の時刻を得ることができる(書き方2)。
- 一般規則
- WHEN-COMPILEDは,暗黙に長さ20文字の英数字項目としてこのシステムが確保した記憶場所の名前であり,MOVE文の送り出し側作用対象としてだけ使うことができる。項類は英数字である。この英数字項目の内容は,YY-MM-DD△△HH:MM:SS△△(年-月-日△△時:分:秒△△)である。4けたの西暦を取得する場合は,標準仕様編のWHEN-COMPILED関数を参照のこと。
(例)
翻訳時の日付と時刻を2000年1月1日15時40分32秒とすると,WHEN-COMPILEDには,次のように入っている。
00-01-01 15:40:32
- CURRENT-DATEは,暗黙に長さ8文字の英数字項目としてこのシステムが確保する記憶場所の名前であり,MOVE文の送り出し側作用対象としてだけ使うことができる。項類は英数字である。プログラム実行中,このMOVE文を実行した時点の日付が,「MM/DD/YY(月/日/年)」の形式で格納されている。4けたの西暦を取得する場合は,標準仕様編のCURRENT-DATE関数を参照のこと。
(例)
今日の日付を2000年1月1日とすると,CURRENT-DATEには,01/01/00が格納されている。
- TIME-OF-DAYは,暗黙に符号のない6けたの整数の数字項目としてこのシステムが確保する記憶場所であり,MOVE文の送り出し側作用対象として使うことができる。項類は数字である。プログラム実行中のこのMOVE文を実行した時点の時刻が「HHMMSS(時,分,秒)」の形式で格納されている。
(例)
現在の時刻を19時8分12秒とすると,TIME-OF-DAYには,190812が格納される。
- 【標準仕様との関連】
- COBOL2002 言語 標準仕様編 10.8.28 MOVE文
- COBOL2002 言語 標準仕様編 11.16 CURRENT-DATE関数
- COBOL2002 言語 標準仕様編 11.66 WHEN-COMPILED関数
All Rights Reserved. Copyright (C) 2003, 2013, Hitachi, Ltd.