COBOL2002 言語 拡張仕様編

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21.9.15 MOVE文(数字項目のけた拡張機能)

構文規則
書き方1と書き方2の規則
  1. 一意名1および一意名2に,PICTURE句の数字けた位置の個数が19〜38の数字項目,および数字編集項目を指定してもよい。
    注※
    PICTURE句の数字けた位置の個数が19〜38の数字編集項目を定義できるのは,64bit版PC(x64) COBOL2002の場合だけである。
  2. 一意名3および一意名4の集団項目に,PICTURE句の数字けた位置の個数が19〜38の数字項目が含まれていてもよい。
  3. 定数1に,けた数が19〜38けたの数字定数を指定してもよい。

一般規則
書き方1の規則
送り出し側作用対象が英数字と記述されたとき,送り出し側作用対象は,次の性質を持つ符号なし数字整数であるかのように扱われる。
  1. 送り出し側作用対象がデータ項目ならば,そのけた数は送り出し側データ項目の文字位置数とする。
    ただし文字位置数が38より大きければこの限りではなく,その場合は右端の38個の文字位置が使用される。
  2. 送り出し側作用対象が表意定数ならば,そのけた数は受り取り側作用対象のけた数と同じであり,その項目の中で表意定数が左から右へ,表意定数の規則に記述されたとおりに反復生成される。
    受り取り側項目が整数でないとき,けた数には小数点の右側と左側の両方のけた数が含まれる。
  3. 送り出し側作用対象が英数字定数ならば,そのけた数はその定数に含まれる文字数と同じである。文字数が38を超えるときは送り出し側作用対象の大きさを38とし,定数の右端の38個の英数字文字だけが使用される。

【標準仕様との関連】
COBOL2002 言語 標準仕様編 10.8.28 MOVE文