COBOL2002 言語 拡張仕様編
- 形式
- 機能
- HELP WINDOW(HELP画面)句は,この句を書いたフィールドに対して,ユーザポップアップHELP画面名称,HELPキー,HELP画面の表示位置および表示範囲を指定する。
- 一般規則
- HELP WINDOW句は,入力または入出力フィールドに指定できる。
- HELP WINDOW句は,この句を指定したフィールドに対するユーザポップアップHELP画面名称,ヘルプキー,HELP画面の表示位置および表示範囲を指定する。
- データ名は,画面節で定義された01レベルのデータ項目の名前でなければならない。この項目がHELP画面となる。
- HELP画面は出力フィールドだけで構成されなければならない。
- HELP KEY句で指定したファンクションキーがヘルプキーとなる。
- ヘルプキーとして設定したファンクションキーは,ユーザポップアップHELP動作中はバックカーソルキーおよび終了キーとして用いることはできない。
- LINE句およびCOLUMN句は,HELP画面の表示位置および表示範囲を指定する。各整数は,以下の式を満足しなければならない。
1≦整数1<整数2≦24,
1≦整数3<整数4≦80,
(注意)
整数2を省略した場合は,整数2=整数1となる。
- ユーザポップアップHELPは,この句を指定したフィールドに対するACCEPT文またはREPLY文発行時に動作する。
HELP WINDOW句の使用例を次に示す。
(例)データの入力時に,その関連データの一覧を参照するヘルプ画面を表示するプログラム。
・GAMENから商品コード《1》を入力時に,商品コード一覧を表示させる。
・[PF1]を押すとヘルプ画面POP-MAPを《2》に表示する。
・出力内容は,1行,1列に見出し語「コード一覧」
2行,1列に空白(16文字)
3行,1列に日本語データ(6文字)
3行,13列に文字データ(4文字)
これを3回繰り返す。
・図中の括弧内の行列数は,相対的な位置を示す。
・プログラムは,ヘルプ画面の領域を定義するものと,ヘルプ画面の内容を定義するものとの二つから成る。
(例)HELP画面の領域の定義
01 GAMEN.
02 商品コード LINE 10 COLUMN 10 PIC 9(3) INPUT
HELP WINDOW IS POP-MAP
HELP KEY IS PF1
HELP LINE 10 THRU 15
HELP COLUMN 50 THRU 66.
02 得意先コード LINE 20
COLUMN 10 PIC 9(3) INPUT.
- (例)HELP画面の内容の定義
01 POP-MAP.
02 LINE 1 COLUMN 1 OUTPUT
COLOR YELLOW REVERSE
PIC N(5) VALUE NC 'コード一覧'.
02 LINE 2 COLUMN 1 OUTPUT
COLOR WHITE REVERSE
PIC X(16) VALUE SPACE.
02 REPEAT 3 TIMES.
03 LINE 3.
04 HD COLUMN 1 OUTPUT
COLOR WHITE REVERSE
PIC N(6).
04 CO COLUMN 13 OUTPUT
COLOR WHITE REVERSE
PIC X(4).
- HELP画面を定義する場合,次のことに注意する。
- ・入力および入出力フィールドを定義してはならない。
- ・HELP画面の表示位置は,HELP句を指定したフィールドと重ならない位置に指定する。
- ・HELP画面は,別のフィールドへカーソルが移動するときおよび終了キーが入力されたときに消える。
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