COBOL2002 言語 拡張仕様編
- 形式
- 書き方1
- 書き方2
- 書き方3
- 書き方4
- 書き方5
- 注※
- 各句のそれぞれの書き方を示す。
-
- 書き方6
- 機能
- データ記述項は,データ項目と画面のフィールドの性質を指定する。
- 規則
- データ名の後に書く各句の順序は任意である。
- 書き方1と書き方2は集団項目を指定する。書き方2のレベル番号は02〜48でなければならない。
- 書き方3は基本項目を指定する。書き方3のレベル番号は02〜49でなければならない。
- 書き方4は77レベル記述項を指定する。
- 書き方5はPICTURE句のない基本項目を指定する。書き方5のレベル番号は02〜49でなければならない。PICTURE句のない基本項目およびPICTURE句のない基本項目だけから成る集団項目は,77レベル記述項と同じ扱いになる。
- 画面のフィールドは次の規則に従って2〜3段階の階層で記述する。
・1画面のフィールドの全部または一部を記述する最初の記述項は書き方1でなければならない。
・書き方1の記述項に続けて,書き方2,3の記述項を書ける。
・書き方2の記述項を書いたときは,それに続けて少なくとも一つの書き方3の記述項を書くこと。
(注意)
書き方2の記述項の下位項目に別の書き方2の記述項を書いてもよい。この場合は4段階以上の階層になる。ただし,2〜3段階の階層で記述するのが一般的な使い方である。
(例)階層構造を用いた画面の定義
フィールドは3段階(A,B)または2段階(C)の階層で記述する。
- 書き方2の規則を次に示す。
・LINE NUMBER句とREPEAT LINE句を同時に指定してはならない。
・RULE LINE句を含む記述項には,REPEAT LINE句も指定すること。この場合のRULE LINE句はRULE LINE TABLE句だけ指定できる。
- 書き方3の各句は次に示す組み合わせで指定すること。なお,表にない句の組み合わせは任意である。
表13-4 書き方3の句の組み合わせ
句の組み合わせ |
COLOR |
HIGH-INTENSITY |
LETTER |
RESET |
REVERSE |
RULE LINE |
SECRET |
FREE |
FREE以外 |
COLOR |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
HIGH-INTENSITY |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
LETTER |
FREE |
○ |
○ |
× |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
FREE以外 |
○ |
○ |
× |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
RESET |
○ |
○ |
× |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
REVERSE |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
RULE LINE |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
SECRET |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
(凡例)
○:組み合わせ可能
×:組み合わせ不可能
- 書き方4および5の規則を次に示す。
・書き方4の記述項には,COLUMN NUMBER句とLINE NUMBER句およびその他の句を少なくとも一つは書くこと。
・書き方4,5の各句は「表13-5 書き方4および5の句の組み合わせ」に示す組み合わせで指定すること。
・書き方4,5は,画面に引くけい線やフィールドの属性を指定するものである。このため,データ項目には記憶域を割り当てない。したがって,書き方4,5のデータ名はDISPLAY(WINDOW)文またはERASE文だけで参照できる。
・書き方5の記述項の上位項目にREPEAT LINE句,REPEAT COLUMN句があってはならない。また,下位項目があってもならない。
表13-5 書き方4および5の句の組み合わせ
句の組み合わせ |
COLOR |
HIGH-INTENSITY |
LETTER FREE以外 |
REVERSE |
RULE LINE |
SECRET |
COLOR |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
× |
HIGH-INTENSITY |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
× |
LETTER FREE以外 |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
REVERSE |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
RULE LINE |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
○ |
SECRET |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
× |
(凡例)
○:組み合わせ可能
×:組み合わせ不可能
- 書き方6は条件変数に対応する条件名を指定する。書き方6の記述項は,書き方5の直後および下位項目が書き方5だけの集団項目の直後には指定できない。書き方6の規則については,標準仕様編を参照のこと。
【標準仕様との関連】
COBOL2002 言語 標準仕様編 9.16.88 VALUE句
- 画面節のデータを画面の入出力文(ACCEPT文,DISPLAY文,USE文,REPLY文)で部分参照はできない。画面節のデータを画面の入出力文以外の文で部分参照はできる。
- 画面節のデータ記述項にはEXTERNAL句を書けない。
- 画面節のデータ記述項にADDRESSED句を書くことはできない。また,画面節のデータ記述項にアドレスデータ項目は指定できない。
- 画面節のデータ記述項にPROPERTY句,SAME AS句,TYPE句,TYPEDEF句およびUSAGE OBJECT REFERENCE句を指定してはならない。
- 一つのフィールドおよび文字に対し,異なる属性を指定したときの動作は,保証しない。
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