COBOL2002 言語 拡張仕様編

[目次][索引][前へ][次へ]

9.6.2 DECLARE CURSOR(カーソル宣言)文(データベースアクセス機能)

形式
書き方1 静的
[図データ]
書き方2 動的
 
DECLARE  カーソル名  CURSOR FOR SQL文名
 

機能
カーソル宣言(declare cursor)は,カーソルを定義する。

構文規則
  • カーソル名は,プログラム単位,利用者定義関数単位およびメソッド単位で一意でなければならない。
  • 同一のプログラム,利用者定義関数およびメソッド中に同じカーソル名を指定したOPEN文がなければならない。
  • 書き方2は,同一プログラム,利用者定義関数およびメソッド中に同じSQL文名を指定したPREPARE文がなければならない。
カーソル名は,同一SQL埋め込みホストプログラム中のどのカーソル宣言で指定されるカーソル名とも同一であってはならない。プログラムが入れ子構造になっている場合,カーソル名は,プログラム単位で一意でなければならない。

一般規則
  1. 書き方1は,問い合わせ式によって導出される表とカーソルを関連づける。
  2. ORDER BY句は,行の並べ替えを指示する。カーソルは,問い合わせ式によって導出される表の行をORDER BY句の列を基に並べ替えた表を関連づける。
  3. ORDER BY句の符号なし整数は,問い合わせ式によって導出される表の列の位置とする。
  4. ORDER BY句に符号なし整数,または列指定にDESCを指定すると並べ替えは降順となる。DESCを指定しない場合は,昇順となる。
  5. 書き方2は,同じSQL文名を指定したPREPARE文の動的SQLとカーソルを関連づける。