COBOL2002 言語 拡張仕様編

[目次][索引][前へ][次へ]

9.5.14 表式(データベースアクセス機能)

形式
FROM 表名 [ AS 相関名 ] [ 接続データベース固有指示子 ]
[ , 表名 [ AS 相関名 ] [ 接続データベース固有指示子 ] ] …
[ WHERE 探索条件 ]
[ GROUP BY 列指定 [ , 列指定 ] … ]
[ HAVING 探索条件 ]
 

機能
表式(table expression)は,表またはグループ表を指定する。

構文規則
表式での接続データベース固有指示子は,HOLDLOCKとする。

一般規則
  1. FROM句で識別される表がグループビューならば,表式にWHERE句GROUP BY句,またはHAVING句のどれも指定してはならない。
  2. FROM句は,一つ以上の表から導出される表とする。
    (a) 表名,相関名の有効範囲は,FROM句が含まれる表式を含む最も内側の副問い合わせ,問い合わせ指定,またはSELECT文とする。
    (b) 接続データベース固有指示子とは,表名の後に指定するオプションのことである。データベースによっては表名の後に,ある特定のオプションを指定できる。例えば,MicrosoftのSQL Serverでは,ロック手法などのオプションを指定できる。
    (c) 接続データベース固有指示子の構文,機能およびその動作については,現行コネクションで接続しているデータベースに従う。
  3. WHERE句は,先行するFROM句の結果に探索条件を適用することによって導出される表を規定する。
  4. GROUP BY句は,先行するFROM句,またはWHERE句で導出される表の行を指定した列が同じ値を持つグループに分割したグループ表とする。
    (a) 各列指定は,先行するFROM句およびWHERE句で導出されるの表中の列を一意に参照しなければならない。
  5. HAVING句は,先行するFROM句,WHERE句,またはGROUP BY句の結果である複数のグループ表に対し,探索条件の結果が真となるようなグループのグループ表とする。