COBOL2002 言語 拡張仕様編

[目次][索引][前へ][次へ]

9.4.3 標識変数(データベースアクセス機能)

機能
対応する埋め込み変数の値がナル値かどうかを示す。

構文規則
標識変数定義は,4バイトの符号付き 2進形式でなければならない。

(例)次のように定義する。
[図データ]
同じ名前の埋め込み変数,標識変数を複数回定義してもよい。
プログラムが入れ子構造になっている場合,埋め込みSQL文中の埋め込み変数,標識変数の参照は,COBOLとして有効な参照でなければならない。

一般規則
  1. INSERT文またはUPDATE文の実行によって,挿入値または更新値にナル値を指定したい場合は,標識変数に-1を設定する。これによって,指定された値はナル値とみなされる。
  2. SELECTまたはFETCH文の実行によって取り出した結果の値がナル値の場合,標識変数には-1が設定される。
  3. 標識変数を手続き部の埋め込みSQL文に指定する場合,次の形式で指定する。
    : [ データ名1 . ] … データ名2
    このデータ名を添字付けおよび部分参照してはならない。ただし,修飾はピリオド(.)でデータ名1を連結することでデータ名2を修飾できる。例えば,:AAA.BBBと記述した場合,COBOLの言語規則の BBB OF AAAと表されたとみなされる。