内部浮動小数点形式の数字項目にはPICTURE句を指定してはならない。
外部浮動小数点形式の数字項目をPICTURE句で次のように指定する。
- PICTURE文字列は,文字「+」,「-」,「9」,「.」,「V」および「E」の組み合わせから成り,次の形式でなければならない。
- 仮数部および指数部の前に文字「+」または「-」がなければならない。
- 仮数部の後に文字「E」がなければならない。
- 仮数部は,文字「9」および「.」または「V」の組み合わせから成る。少なくとも1個以上,16個以下の「9」を含まなければならない。仮数部の先頭,間,または終わりに,文字「.」または「V」のどちらか一方を書かなければならない。
- 指数部は,文字「9」を二つ書いたものから成る。
- 項目の値は,{±}仮数部×10{±}指数部である。値の範囲は,絶対値で単精度の場合1.2×10-38〜3.4×10+38,または0でなければならない。
PICTURE文字列の指定と項目の表す例を次に示す。
- (例)
PICTURE文字列 |
項目の内容 |
実際の値 |
+.9999E+99 |
+.1234E+06 |
+0.1234×106 |
-.1234E-02 |
-0.1234×10-2 |
+V9999E+99 |
+1234E+03 |
+0.1234×103 |
-1234E+00 |
-0.1234×100 |
-999.99E-99 |
△123.45E△02 |
+123.45×102 |
-123.45E-04 |
-123.45×10-4 |
-999V99E-99 |
△12345E△08 |
+123.45×108 |
-12345E△03 |
-123.45×103 |
- (備考)
- 一般にPICTURE文字列に「+」,「-」,または「.」を指定すると数字編集項目になるが,外部浮動小数点項目の場合,項類は数字であり計算に使用できる。
- 【標準仕様との関連】
- COBOL2002 言語 標準仕様編 9.16.54 PICTURE句
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