COBOL2002 言語 拡張仕様編
- 形式
- 書き方1 データ項目の初期値を指定する場合
- 書き方2 条件名で表す値を指定する場合
- 機能
- データ項目の初期値,または条件名で表す値を指定する。
- 構文規則
- VALUE句を用いて,日本語集団項目,日本語項目,または日本語編集項目に,初期値および条件名で表す値を指定できる。この場合,定数は日本語文字定数または表意定数のSPACE(S)でなければならない。
- 日本語項目または日本語編集項目のVALUE句に指定された日本語文字定数は,明示的なPICTURE句で示される大きさを超えてはならない。日本語集団項目のVALUE句に指定された日本語文字定数は,その集団項目の大きさを超えてはならない。
- 集団レベルにVALUE句を指定する場合,その集団内の従属項目の記述にJUSTIFIED句やSYNCHRONIZED句があってはならない。
- 一般規則
- 項目の項類が日本語,または日本語編集の場合,VALUE句の定数はすべて日本語文字定数でなければならない。
- VALUE句に指定された定数は,「1.2.5 標準けた寄せ規則(日本語機能)」に従って関連データ項目に収納される。ただし,初期化はJUSTIFIED句の影響を受けないし,編集も行われない。
PICTURE文字列の「B」に対応する文字位置を日本語文字集合の空白にする場合は,利用者の責任でそのような定義を書かなければならない
- 使用例
PICTURE句の指定 |
VALUEの指定 |
設定する初期値 |
N(4) |
N'報告書' |
報告書△ |
NNBNN |
N'株式会社' |
株式会社△
(株式△会社とはならない) |
- (凡例)
- △:日本語文字集合の空白
- 【標準仕様との関連】
- COBOL2002 言語 標準仕様編 9.16.88 VALUE句
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