Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

[目次][索引][前へ][次へ]

付録B.4 IMAP4クライアント利用時の注意事項

IMAP4クライアントを利用する場合,「付録B.3 POP3/IMAP4クライアント利用時の共通の制限」に加えて,運用時に次に示す注意事項があります。

<この項の構成>
(1) フォルダ名称について
(2) ユーザフォルダに保存されたメッセージについて
(3) Groupmaxで始まるフォルダについて
(4) フラグ情報について
(5) Trashフォルダについて
(6) サーバ上での検索機能について
(7) Mail Server停止時にログイン中だった場合について

(1) フォルダ名称について

掲示板名やユーザが作成するフォルダ名称に,次に示す制限事項があります。

(2) ユーザフォルダに保存されたメッセージについて

IMAP4クライアントからユーザフォルダを作成できます。ユーザフォルダ使用時は,次に示す注意事項があります。

(3) Groupmaxで始まるフォルダについて

Mail ServerのIMAP4機能では,ユーザの受信メール(Inbox)以外に次の情報にアクセスすることができます。

(a) GroupmaxSentMail

ユーザがIntegrated DesktopまたはGroupmax WWW Desktopクライアントを利用して送信したメールをこのフォルダで取得できます。取得だけで削除及びメールのコピーはできません。また,ユーザがIMAP4クライアントを使用して送信したメッセージの内容をこのフォルダに追加できません。このフォルダのメールは,IMAP4クライアントからは常に既読の状態で見えます。

(b) GroupmaxBBS

このフォルダのサブフォルダに,掲示板の階層構造及びアクセス権に従ったフォルダがあります。個々のフォルダがそれぞれの掲示板に対応しています。それぞれのフォルダにアクセスすることによって,掲示板の記事を閲覧できます。閲覧だけで記事の削除,掲示,コピーなどはできません。また,掲示板名によっては,一部の文字が別の文字に置換されていたり閲覧できなかったりする場合があります。その場合,IMAP4クライアントを利用するために,掲示板名を変更する必要がある場合があります。フォルダ名称ついての詳細は,「(1)フォルダ名称について」を参照してください。

(4) フラグ情報について

Mail ServerのIMAP4機能では,サーバ上にメールのフラグ情報を保存できます。フラグ情報を保存できるフォルダは,Inbox及びユーザフォルダです。送信メールや掲示板フォルダはフラグ情報をサーバ上に保存できません。このため,別のIMAP4クライアントで送信メールや掲示板のフォルダを閲覧した場合に,フラグ情報が復元されません。

(5) Trashフォルダについて

Mail ServerのIMAP4機能では,削除したメールをTrashフォルダから削除元のフォルダへ戻すUndo機能を利用できません。このため,Trashフォルダにメッセージを移動すると,その時点でサーバ上からメールが削除されます。

(6) サーバ上での検索機能について

Mail ServerのIMAP4機能では,メール及び掲示板の記事の送信者(検索対象はE-mailアドレス部分だけです),主題,フラグ情報及び送受信日時を検索できます。

送信者については,Sender:ヘッダフィールドの内容をFrom:ヘッダフィールドの内容よりも優先して検索します。

(7) Mail Server停止時にログイン中だった場合について

Mail Server停止時にログイン中の場合,次に示す情報は,停止時に保存できなかったため,最後にログアウトした時点の状態に戻ります。