Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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付録A.3 マスタ管理サーバのバージョンアップ

<この項の構成>
(1) Version 6からのバージョンアップ手順
(2) Version 5からのバージョンアップ手順
(3) Version 3からのバージョンアップ手順
(4) Version2.0からのバージョンアップ手順

(1) Version 6からのバージョンアップ手順

ここでは,マスタ管理サーバをVersion 6からVersion 7へバージョンアップする場合の手順について説明します。

  1. マスタ管理サーバのアドレスサービスを停止します。
    マスタ管理サーバのバージョンアップ作業は停止状態で実行する必要があります。
    ただし,ほかのアドレスサーバのアドレスサービス及びメールアプリケーションは,停止する必要はありません。
  2. Object Serverを停止します。
    データベースファイルのバックアップ及びインストールのために,Object Serverも停止する必要があります。
  3. マシンをシャットダウンし,再起動します。
    マシンをシャットダウンします。ただし,アドレスサービス(Address Server)が自動的に起動する設定になっている場合は,設定を外して自動的に起動しないようにしてからシャットダウンしてください。
  4. Version 6環境をバックアップします。
    マスタ管理サーバ上のAddress Server,Mail Serverの全環境をバックアップします。次のファイルをバックアップしてください。
    • インストール先ディレクトリ下のすべてのディレクトリ及びファイル
    • Groupmax製品が使用するすべてのデータベースファイル
  5. Object Server,Address Server及びMail Serverをインストールします。
    Object Server,Address Server及びMail Serverをインストールします。
    Address ServerとMail Serverは更新でインストールしてください。Object Serverのインストールについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
  6. Object Serverを起動します。
    この起動が,バージョンアップ後のObject Serverの起動確認になります。
  7. アドレスサービスを起動します。
    この起動が,バージョンアップ後のアドレスサービスの起動確認になります。
  8. サーバを起動します。
    メールサーバの場合は,メールアプリケーションを起動してください。この起動が,バージョンアップ後のサーバの起動確認になります。
  9. マスタ管理サーバ用のジャーナルをクリアします。
    旧バージョンの環境でマスタ管理サーバ用のジャーナルを取得していた場合は,そのジャーナルファイルを削除してください。
  10. 運転席を起動します。
    バージョンアップしたサーバに運転席がある場合は,運転席を起動してください。この起動が,バージョンアップ後の運転席の起動確認になります。
  11. Version 7環境をバックアップします。
    バックアップは絶対に必要ではありません。ただし,今後,ディスク障害等が発生した場合に,Version 6の環境まで戻らないために,この時点でのバックアップをお勧めします。
  12. 起動設定を戻します。
    シャットダウン時に自動起動の設定を変更した場合,自動起動の設定を元に戻してください。

(2) Version 5からのバージョンアップ手順

ここでは,マスタ管理サーバをVersion 5からVersion 7へバージョンアップする場合の手順について説明します。

  1. マスタ管理サーバのアドレスサービスを停止します。
    マスタ管理サーバのバージョンアップ作業は停止状態で実行する必要があります。
    ただし,ほかのアドレスサーバのアドレスサービス及びメールアプリケーションは,停止する必要はありません。
  2. Object Serverを停止します。
    データベースファイルのバックアップ及びインストールのために,Object Serverも停止する必要があります。
  3. マシンをシャットダウンし,再起動します。
    マシンをシャットダウンします。ただし,アドレスサービス(Address Server)が自動的に起動する設定になっている場合は,設定を外して自動的に起動しないようにしてからシャットダウンしてください。
  4. Version 5環境をバックアップします。
    マスタ管理サーバ上のAddress Server,Mail Serverの全環境をバックアップします。次のファイルをバックアップしてください。
    • インストール先ディレクトリ下のすべてのディレクトリ及びファイル
    • Groupmax製品が使用するすべてのデータベースファイル
  5. Object Server,Address Server及びMail Serverをインストールします。
    Object Server,Address Server及びMail Serverをインストールします。
    Address ServerとMail Serverは更新でインストールしてください。Object Serverのインストールについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
  6. Object Serverを起動します。
    この起動が,バージョンアップ後のObject Serverの起動確認になります。
  7. アドレスサービスを起動します。
    この起動が,バージョンアップ後のアドレスサービスの起動確認になります。
  8. サーバを起動します。
    メールサーバの場合は,メールアプリケーションを起動してください。この起動が,バージョンアップ後のサーバの起動確認になります。
  9. マスタ管理サーバ用のジャーナルをクリアします。
    旧バージョンの環境でマスタ管理サーバ用のジャーナルを取得していた場合は,そのジャーナルファイルを削除してください。
  10. 運転席を起動します。
    バージョンアップしたサーバに運転席がある場合は,運転席を起動してください。この起動が,バージョンアップ後の運転席の起動確認になります。
  11. Version 7環境をバックアップします。
    バックアップは絶対に必要ではありません。ただし,今後,ディスク障害等が発生した場合に,Version 5の環境まで戻らないために,この時点でのバックアップをお勧めします。
  12. 起動設定を戻します。
    シャットダウン時に自動起動の設定を変更した場合,自動起動の設定を元に戻してください。

(3) Version 3からのバージョンアップ手順

ここでは,マスタ管理サーバをVersion 3からVersion 7へバージョンアップする場合の手順について説明します。

  1. マスタ管理サーバのアドレスサービスを停止します。
    マスタ管理サーバのバージョンアップ作業は停止状態で実行する必要があります。ただし,ほかのアドレスサーバのアドレスサービス及びメールアプリケーションは,停止する必要はありません。
  2. Object Serverを停止します。
    データベースファイルのバックアップ及びインストールのために,Object Serverも停止する必要があります。
  3. マシンをシャットダウンし,再起動します。
    マシンをシャットダウンします。ただし,アドレスサービス(Address Server)が自動的に起動する設定になっている場合は,設定を外して自動的に起動しないようにしてからシャットダウンしてください。
  4. Version 3環境をバックアップします。
    マスタ管理サーバ上のAddress Server,Mail Serverの全環境をバックアップします。次のファイルをバックアップしてください。
    • インストール先ディレクトリ下のすべてのディレクトリ及びファイル
    • Groupmax製品が使用するすべてのデータベースファイル
  5. Object Server,Address Server及びMail Serverをインストールします。
    Object Server,Address Server及びMail Serverをインストールします。Address ServerとMail Serverは更新でインストールしてください。Object Serverのインストールについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
  6. servicesファイルを変更します。
    次のポートを追加してください。
    imap         143/tcp
    adrshd       20141/tcp
  7. Object Serverを起動します。
    この起動が,バージョンアップ後のObject Serverの起動確認になります。
  8. アドレスサービスを起動します。
    この起動が,バージョンアップ後のアドレスサービスの起動確認になります。
  9. サーバを起動します。
    メールサーバの場合は,メールアプリケーションを起動してください。この起動が,バージョンアップ後のサーバの起動確認になります。
  10. マスタ管理サーバ用のジャーナルをクリアします。
    旧バージョンの環境でマスタ管理サーバ用のジャーナルを取得していた場合は,そのジャーナルファイルを削除してください。
  11. 運転席を起動します。
    バージョンアップしたサーバに運転席がある場合は,運転席を起動してください。この起動が,バージョンアップ後の運転席の起動確認になります。
  12. Version 7環境をバックアップします。
    バックアップは絶対に必要ではありません。ただし,今後,ディスク障害等が発生した場合に,Version 3の環境まで戻らないために,この時点でのバックアップをお勧めします。
  13. 起動設定を戻します。
    シャットダウン時に自動起動の設定を変更した場合,自動起動の設定を元に戻してください。

(4) Version2.0からのバージョンアップ手順

ここでは,マスタ管理サーバをVersion2.0からVersion 7へバージョンアップする場合の手順について説明します。

  1. マスタ管理サーバのアドレスサービスを停止します。
    マスタ管理サーバのバージョンアップ作業は停止状態で実行する必要があります。ただし,ほかのアドレスサーバのアドレスサービス及びメールアプリケーションは,停止する必要はありません。
  2. Object Serverを停止します。
    データベースファイルのバックアップ及びインストールのために,Object Serverも停止する必要があります。
  3. マシンをシャットダウンし,再起動します。
    マシンをシャットダウンします。ただし,アドレスサービス(Address Server)が自動的に起動する設定になっている場合は,設定を外して自動的に起動しないようにしてからシャットダウンしてください。
  4. Version2.0環境をバックアップします。
    マスタ管理サーバ上のAddress Server,Mail Serverの全環境をバックアップします。次のファイルをバックアップしてください。
    • インストール先ディレクトリ下のすべてのディレクトリ及びファイル
    • Groupmax製品が使用するすべてのデータベースファイル
  5. Object Server,Address Server及びMail Serverをインストールします。
    Object Server,Address Server及びMail Serverをインストールします。Address ServerとMail Serverは更新でインストールしてください。Object Serverのインストールについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
  6. servicesファイルを変更します。
    次のポートを追加してください。
    imap         143/tcp
    adrshd       20141/tcp
    pop3         110/tcp
    popcfg       106/tcp
    Version2.0の02-00からバージョンアップする場合は,次のポートも追加してください。
    adagt_ap      9080/tcp
    adreq_ap      9081/tcp
  7. Object Serverを起動します。
    この起動が,バージョンアップ後のObject Serverの起動確認になります。
  8. バージョンアップコマンドを実行します。
    advup2_nコマンドをマスタ管理サーバ上で実行してください。実行できるのは,システム管理者だけです。
  9. Address_Mailセットアップを実行します。
    Address_Mail Serverセットアップ画面が表示されたらOKボタンを押下してください。
  10. アドレスサービスを起動します。
    この起動が,バージョンアップ後のアドレスサービスの起動確認になります。
  11. サーバを起動します。
    メールサーバの場合は,メールアプリケーションを起動してください。この起動が,バージョンアップ後のサーバの起動確認になります。
  12. マスタ管理サーバ用のジャーナルをクリアします。
    旧バージョンの環境でマスタ管理サーバ用のジャーナルを取得していた場合は,そのジャーナルファイルを削除してください。
  13. 運転席を起動します。
    バージョンアップしたサーバに運転席がある場合は,運転席を起動してください。この起動が,バージョンアップ後の運転席の起動確認になります。
  14. Version 7環境をバックアップします。
    バックアップは絶対に必要ではありません。ただし,今後,ディスク障害等が発生した場合に,Version2.0の環境まで戻らないために,この時点でのバックアップをお勧めします。
  15. 起動設定を戻します。
    シャットダウン時に自動起動の設定を変更した場合,自動起動の設定を元に戻してください。