Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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19.14.2 自動転送の転送履歴

自動転送オプションでINFODIR_PATHの設定を行うと,指定したディレクトリの下に次のファイルが作成されて,テキスト形式で自動転送されたメールの転送履歴が出力されます。

[YYYYMM].txt

YYYYとMMは,転送履歴が出力された時点の西暦と月です。

作成されたファイルは自動的に削除されることはありません。定期的に,ファイルのバックアップと,不要になったファイルの削除を行ってください。

転送履歴は,自動転送が開始されたことを示す転送開始履歴と,Mail-SMTPまでの転送結果を示す転送結果履歴の2種類の情報があります。

注意
Mail-SMTPからSendmailに転送された後,Sendmail以降の転送状況は転送履歴では分かりません。
<この項の構成>
(1) 転送履歴の出力形式
(2) 転送開始履歴
(3) 転送結果履歴
(4) 転送履歴ファイルのサイズ

(1) 転送履歴の出力形式

転送履歴は1つの履歴情報毎に次の形式でファイルの最後に出力されます。

項目1<タブ>項目2<タブ>・・・<タブ>項目8<改行>

項目の意味を次に示します。

項目番号 項目名 説明
1 出力時刻 転送履歴の出力時刻を次の形式で出力します。
'YYYYMMDDhhssmm'
2 処理種別 「submission」か「transfer」です。
「submission」はメールの転送が開始されたことを示します。
「transfer」は転送されたメールがMail-SMTPまでの転送経路で転送が終了したことを示します。
3 処理結果 「OK」か「NG」です。
「OK」は処理の成功を示します。
「NG」は処理の失敗を示します。
4 メール識別情報 メールを一意に識別するためにシステムがメールに割り当てた文字列です。
5 送信者ID メール送信者のユーザIDか共用メールボックスIDです。代行受信時に自動転送されたメールの場合は,代行受信元のユーザIDか共用メールボックスIDです。
取得できなかった場合は,何も出力されません。
6 送信者O/R名 メール送信者のO/R名です。代行受信時に自動転送されたメールの場合は,代行受信元のOR名です。
7 主題 メールの主題です。
処理種別が「transfer」の場合は出力されません。
8 エラー情報 エラーの内容を示すメッセージです。
処理種別が「submission」で,処理結果が「NG」の場合に出力されます。

(2) 転送開始履歴

メールの自動転送が開始されると,処理種別「submission」の転送履歴が出力されます。

処理結果が「NG」の場合は,メールの自動転送が失敗したことを示します。エラー情報に出力されるメッセージを確認して次の対処を行ってください。

"Invalid destination."
ゲートウェイか宛先の設定に誤りがあります。Mail-SMTPゲートウェイ,自動転送宛先及び自動転送オプションのFORWARD_GATEWAYを正しく設定してください。

"Reading af_blockuser.cfg failed."
af_blockuser.cfgの読み込みに失敗しました。
af_blockuser.cfgに読み込み可能なアクセス権を設定してください。

"System error."
障害受付窓口に連絡してください。

注意
対処を行っても,既に自動転送が失敗したメールの転送は行われません。

(3) 転送結果履歴

自動転送されたメールがMail-SMTPまで転送されると処理種別「transfer」の転送履歴が出力されます。

処理結果が「OK」の場合は,Mail-SMTPまでメールが正常に転送されたことを示します。

次の要因により処理結果が「NG」になることや,転送結果履歴が出力されないことがあります。

  1. 転送先のサーバが停止していたときなど,メールのサーバ間転送が失敗した場合
  2. Mail-SMTPのメールアーカイブ連携機能を使用していない場合,かつMail-SMTPの転送条件を満たしていないメールの場合
  3. ディスクやメモリ不足等によりメールの転送が失敗した場合

(4) 転送履歴ファイルのサイズ

転送履歴ファイルには1か月分の転送履歴が出力されます。

転送履歴ファイルの1か月分のファイルサイズは,1日のメール送信通数をnとすると次の計算式で求めることができます。

n(通)×300(バイト)×30(日)

1日で1万通のメールが送信された場合は,1か月分のファイルサイズは約86Mバイトとなります。