Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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19.2 サーバのIPアドレスを変更する

既存アドレスサーバのIPアドレスが変更できます。ただし,IPアドレスとドメイン名またはホスト名を同時に変更することはできませんので,ドメイン名またはホスト名を変更した後に,IPアドレスを変更してください。ドメイン名またはホスト名の変更については,「19.6 ドメイン名又はホスト名を変更する」を参照してください。なお,ほかのアドレスサーバのアドレスサービスが起動中でも,本作業は実施可能です。

次に操作手順を示します。

  1. Mail Serverを使用している場合は,すべてのメールサーバを停止します。
  2. 変更するサーバのアドレスサービスを停止します。
  3. 変更するサーバのObject Serverを停止します。
  4. アドレスサーバのIPアドレスの定義を変更します。
  5. マスタ管理サーバ及びすべてのアドレスサーバがDNSによって運用されている場合は,DNSサーバの定義を変更します。
    DNSサーバが複数ある場合は,DNSサーバ間の整合性を取ってください。
  6. 各サーバがhostsファイルによって運用されている場合は,すべてのサーバのhostsファイルを変更します。
    Address/Mail運転席を使用している場合にはAddress/Mail運転席がある環境のhostsファイルも修正します。
  7. 次の設定ファイルに記載しているIPアドレスを変更します。
    • gmpublicinfoの,TRUSTED_IPパラメタ(Collaboration - Mail環境のIPアドレスを変更した場合,Collaboration - Mailの接続先となる全Address Serverで実施)
    • gmpublicinfoの,IPアドレス=ホスト名パラメタ(複数のネットワークカードある環境の場合,マスタ管理サーバだけ実施)
    • gmhostsの,ホスト名パラメタ=IPアドレス(複数のネットワークカードある環境の場合)
    • ldapauth.iniの,HOSTNAMEパラメタ(LDAPディレクトリサーバのIPアドレスを変更した場合,ディレクトリ認証を実施している全Address Serverで実施)
  8. マスタ管理サーバ及びすべてのアドレスサーバ(変更サーバを含む)の中に,アドレスサービスが停止しているサーバがあった場合は,アドレスサービスを起動します。
    ただし,メールサーバの起動はしないでください。
  9. マスタ管理サーバ上でadsrvnコマンドを実行します。
    ただし,実行時は-nオプションは指定しないでください。
  10. すべてのアドレスサーバに変更した内容が反映されたかどうか,nxsrepstatコマンドで確認します。
    nxsrepstatコマンドの戻り値が0または「トランザクションレコードなし」のメッセージが表示されれば,反映されたと判断できます。
  11. Mail Serverを使用している場合は,全メールサーバを再起動します。
    これによって変更内容を反映します。ただし,アドレスサーバ及びメールサーバのアドレスサービスは停止させる必要はありません。
  12. Address/Mail運転席のセットアップを実行します。
  13. Address Server,Mail Server以外の各APサーバでIPアドレス変更手順を実施してください。

IPアドレス変更後のユーザ変更は不要です。