Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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15.2.3 バックアップの手順

バックアップの主な手順を次に示します。

バックアップ手順
  1. バックアップするサーバ上の他Groupmaxサーバをすべて停止する。
  2. バックアップするサーバ上のアドレスサービスを停止する。
  3. バックアップするサーバ上のObject Serverのサービスを停止する。
  4. バックアップ対象ディレクトリ及びファイルを別ファイルシステムまたは二次媒体にバックアップする。
  5. マスタ管理サーバ上に取得しているバックアップしたサーバのジャーナルファイルをクリアする。
  6. バックアップしたサーバ上のアドレスサービス及びサーバを起動する。
  7. バックアップしたサーバ上の他Groupmaxサーバを起動する。
  8. バックアップデータを直接二次媒体に取得しないでディスクに取得した場合は,バックアップデータを二次媒体にコピーする。

次に,バックアップの具体的な手順を次に示す四つの場合に分けて説明します。

<この項の構成>
(1) マスタ管理サーバのバックアップ(運転席,市販のバックアップ製品を利用した通常のバックアップの場合)
(2) マスタ管理サーバのバックアップ(自動化する場合)
(3) マルチサーバ構成のアドレスサーバ又はメールサーバのバックアップ(運転席,市販のバックアップ製品を利用した通常のバックアップの場合)
(4) マルチサーバ構成のアドレスサーバ又はメールサーバのバックアップ(自動化する場合)

(1) マスタ管理サーバのバックアップ(運転席,市販のバックアップ製品を利用した通常のバックアップの場合)

マスタ管理サーバのジャーナルを取得していない場合,手順1から手順4までは不要です。マスタ管理サーバのジャーナルを取得するように設定している場合,ジャーナルはマスタ管理サーバとして運用しているマシンの指定ボリュームに蓄積されます。

  1. 運転席を起動して,名前データベースウィンドウを表示します。
  2. 名前データベースウィンドウの[データベース(D)]から[バックアップ(B)]を選択します。
    バックアップダイアログボックスが表示されます。排他が開始されます。

    [図データ]

  3. マスタ管理サーバを指定して[ジャーナルクリア]ボタンを選択します。
    データ整合性維持のためのジャーナルがクリアされます。ジャーナルは,登録情報などが記録されたシステム履歴情報です。
  4. [閉じる]ボタンを選択します。
    バックアップダイアログボックスを閉じます。排他が終了します。
  5. 運転席を終了します。
  6. マスタ管理サーバのサーバを停止します。
    サーバの停止については,「13. サーバの起動と停止」を参照してください。
  7. アドレスサービス,Object Serverのサービスを順に停止します。
  8. バックアップ処理の対象となるサーバについて,バックアップを取得します。
    市販のバックアップ製品などを使用して,<インストール先ディレクトリ>の下にあるAddress ServerとMail Serverのファイル及びObject Serverのデータベースファイルのバックアップを取得します。

(2) マスタ管理サーバのバックアップ(自動化する場合)

運転席を停止した状態で実行してください。

  1. マスタ管理サーバのサーバを停止します。
    apstartコマンドを使用してください。
  2. マスタ管理サーバのアドレスサービス,Object Serverのサービスを順に停止します。
  3. マスタ管理サーバのAddress ServerとMail Serverのディレクトリ及びデータベースファイルのバックアップを取得します。
  4. マスタ管理サーバのジャーナルを取得している場合,次のファイルを削除します。
    <MNG_JOURNALで指定したディレクトリ>\MCH_JOURNAL下のすべてのファイル

(3) マルチサーバ構成のアドレスサーバ又はメールサーバのバックアップ(運転席,市販のバックアップ製品を利用した通常のバックアップの場合)

  1. nxsrepstatコマンドを使用して,バックアップサーバへのレプリケーションが完了しているかを確認します。
    完了していない場合は運転席の名前データベースウィンドウで整合性を確保してください。レプリケーションが完了したら,手順2に進んでください。
  2. 運転席を起動して,名前データベースウィンドウを表示します。
  3. 名前データベースウィンドウの[データベース(D)]から[バックアップ(B)]を選択します。
    バックアップダイアログボックスが表示されます。排他が開始されます。
  4. バックアップサーバを指定して[ジャーナルクリア]ボタンを選択します。
    データ整合性維持のためのジャーナルがクリアされます。ジャーナルは,登録情報などが記録されたシステム履歴情報です。
  5. [閉じる]ボタンを選択します。
    バックアップダイアログボックスを閉じます。排他が終了します。
  6. バックアップサーバのサーバを停止します。
    サーバの停止については,「13. サーバの起動と停止」を参照してください。
  7. 運転席を終了します。
  8. バックアップサーバのアドレスサービス,Object Serverのサービスを順に停止します。
  9. バックアップ処理の対象となるサーバについて,バックアップを取得します。
    市販のバックアップ製品などを使用して,<インストール先ディレクトリ>の下にあるAddress ServerとMail Serverのファイル及びObject Serverのデータベースファイルのバックアップを取得します。

(4) マルチサーバ構成のアドレスサーバ又はメールサーバのバックアップ(自動化する場合)

運転席を停止した状態で実行してください。

  1. マスタ管理サーバとバックアップサーバのサーバを同時に停止します。
    apstartコマンドまたはnxsmngsrvコマンドを使用してください。
  2. マスタ管理サーバとバックアップサーバのアドレスサービスを同時に停止します。
  3. バックアップサーバのObject Serverのサービスを停止します。
  4. バックアップサーバで必要なデータをバックアップします。
    バックアップの対象になるデータは,「15.2.1 バックアップ取得の注意事項」で示したすべてのディレクトリ,ファイル,及びデータベースファイルです。
  5. マスタ管理サーバの<インストール先ディレクトリ>\nxsdir\journalディレクトリ下から,バックアップを取得したサーバのサーバIDが付いたファイルを削除します。
    バックアップを取得したサーバのサーバIDは,バックアップを取得したサーバの<インストール先ディレクトリ>\nxcdir\nxcownidファイルに記述されている文字列です。
    ただし,マスタ管理サーバに対するファイルはありません。
    注意
    このファイルは前回のバックアップの時点から現在までのユーザ,組織,掲示板の登録情報をジャーナルとして記録しているファイルです。バックアップを取得した時点で消去しないと,リストア後のデータ修復ができなくなるので,必ず消去してください。