Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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14.4 ログイン制御

あるユーザがログインしている状態で同一ユーザに対してログイン要求が発生した場合,先にログインしていたユーザをログアウトして,後からのログイン要求を受け付ける機能を後着優先ログインと呼びます。それに対して,あるユーザがログインしている状態で同一ユーザに対してログイン要求が発生した場合,二重にログインしようとしたとしてログインがエラーになる機能を通常ログインと呼びます。通常ログインは従来の機能です。

後着優先ログインは,モバイルを主に運用している場合に,特に有効です。

どちらの方式でログインするかの指定は,モデム等が設定されている環境でクライアントの"Groupmaxの統合セットアップ"の「ダイアルアップ接続を使用する」をONでできます。アドレスサーバは,クライアントの要求どおりにログインさせます。ただし,システム管理者は,必ずどちらかのログインだけをさせるように設定できます。詳細は「(1)オプション設定方法」を参照してください。

なお,Groupmax WWW Desktopは05-11から後着優先ログインが可能になっています。ただし,Groupmax WWW Desktopでは,Address Server側のプロセスが居なくなったことを検出する機能がありません。このため,後着優先ログイン機能を使用する場合は,ログアウトし忘れ監視時間を設定して,Groupmax WWW Desktopのプロセスが残ったままにならないようにしてください。

注意
複数の利用者が同一のユーザIDを使用する運用の場合,「先にログインしていたユーザがまだ作業しているにもかかわらず,後から別のユーザにログインされると,先にログインしていたユーザがログアウトされてしまう」という現象が発生しますので注意してください。
<この節の構成>
(1) オプション設定方法
(2) ログイン時の扱い

(1) オプション設定方法

オプション機能として二つのモードを用意します。

(a) 通常ログインのみ

後着優先ログイン指定をしてきたクライアントに対しても,後着優先ログインを許さないモードです。このモードはサーバ単位に設定できます。この設定をする場合は,設定するアドレスサーバ上のgmpublicinfoファイルに次の記述を追加してください。アドレスサービスの再起動で反映されます。

RE_CONNECT=N
(b) 後着優先ログインのみ

すべてのログイン要求を後着優先ログインとして処理するモードです(Groupmax WWW Desktop 05-11より前のバージョンなど後着優先ログイン非対応は除く)。このモードはサーバ単位に設定できます。この設定をする場合は,設定するアドレスサーバ上のgmpublicinfoファイルに次の記述を追加してください。アドレスサービスの再起動で反映されます。

RE_CONNECT=Y

(2) ログイン時の扱い

あるユーザがログインしている状態で同一ユーザに対してログイン要求が発生した場合,設定によってどのように動作するかを次の表に示します。

クライアント種別 オプション設定
なし RE_CONNECT=N RE_CONNECT=Y
16ビット版クライアント 通常 通常 後着
リモートPCクライアント 通常1 通常1 後着
32ビット版クライアント(後着優先ログイン要求) 後着 通常 後着
32ビット版クライアント(通常ログイン要求) 通常 通常 後着
POP3/IMAP4クライアント 通常1 通常1 後着
WWWクライアント(05-11以降,後着優先ログイン要求) 後着 通常 WWWクライアントの設定2
WWWクライアント(05-11以降,通常ログイン要求又は05-11以前) 通常 通常 WWWクライアントの設定2
Collaboration - Mail 後着 通常 後着

(凡例)
通常は通常ログインで動作することを示す。後着は後着優先ログインで動作することを示す。

注※1
リモートPCクライアントまたはPOP3/IMAP4クライアントがログインしている状態で,同じメールサーバに接続したリモートPCクライアントまたはPOP3/IMAP4クライアントでログインした場合は,後着優先ログインとなります。
しかし,リモートPCクライアントまたはPOP3/IMAP4クライアントがログインしている状態で,リモートPCクライアント及びPOP3/IMAP4クライアント以外のクライアントからログインしようとした場合は,通常ログインとなります。

注※2
WWWクライアント(05-11以降)の設定に従います。