Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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8.6 システム宛先台帳用キャッシュメモリの設定

システム宛先台帳は,システム管理者が設定したユーザ情報を基にAddress Serverが自動的に作成する台帳です。Address ServerとMail Serverのユーザは,組織及びユーザについて,宛先を始めとする詳細な情報を参照できます。

クライアントがシステム宛先台帳で参照するユーザを特定できる場合,キャッシュメモリ上に特定のユーザ情報を読み込んでおくと,クライアントの検索待ち時間が短縮できます。ここでは,キャッシュメモリに読み込んでおくユーザ情報,及びそのユーザ情報を読み込むキャッシュメモリのサイズを指定します。各サーバでファイル<インストール先ディレクトリ>\nxcdir\nxcrsinfoに,次の二つのキーワードを設定してください。

LOAD_COMP
キャッシュメモリにどの最上位組織のユーザ情報を読み込んでおくかを指定します。形式は「LOAD_COMP=最上位組織ID1/最上位組織ID2/最上位組織ID3/...」です。最上位組織IDは,半角文字で指定し「/」で区切ってください。また,キーワードの途中に空白を含めないでください。

CACHE_COMP
LOAD_COMPで指定した最上位組織からユーザ情報を読み込むためのキャッシュメモリサイズをメガバイト(MB)単位で指定します。形式は「CACHE_COMP=キャッシュメモリサイズ」です。キーワードの途中に空白を含めないでください。キャッシュメモリサイズには,次の式から見積もった4けた以内の半角数字で指定してください。なお,「↑」は値の切り上げを表します。
指定値=↑150×(ユーザ数+安全係数)/1,000,000↑
ユーザ数には,キャッシュメモリに読み込む最上位組織下のユーザ総数を指定します。安全係数は,アドレスサービスを起動してからアドレスサービスを停止するまでの間,新規に追加されると想定するユーザ数です。必ず1以上を指定してください。
キーワードの設定値は,アドレスサービスを起動したときに有効となります。したがって,設定後,新しい設定値を有効にするには,一度アドレスサービスを停止し再起動してください。
注意
システム宛先台帳用キャッシュメモリを使用する場合,アドレスサービスの起動を高速化するために次のどちらかを設定することを推奨します。本設定を行うとアドレスサービス停止時にキャッシュセーブファイルを作成し,次回のアドレスサービス起動時に使用します。ただし,本設定を行っても,大規模構成システム(ユーザ登録数が多いシステム)の場合,アドレスサービスの起動に時間がかかる場合があります。そのような環境ではシステム宛先台帳用キャッシュメモリの設定をしないことを推奨します。