Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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6.1 X.400の設定の概要

ここでは,MTAなど,X.400MHSの設定だけについて説明します。MTA以外のメールアプリケーションの設定については,「5.6 メールサーバの設定」を参照してください。

なお,MTAを設定してメールサーバにするマシンには,Mail Serverが必要です。

Groupmaxでは,X.400MHSの設定を簡単にするために,次のような機能を提供しています。

MTA情報の自動設定
通常,X.400のMTAを登録するときには,システム内で重複しないようにMTA名を決定したり,さまざまな接続情報を設定したりする作業が必要です。
Groupmaxでは,MTAを登録するときに,自動的にシステムで提供するデフォルト値が設定されます(このデフォルト値は,X.400デフォルト値ユーザ定義ユティリティによって変更できます)。また,必要に応じて情報を変更することもできます。

隣接MTA情報とルーティング情報の自動設定
X.400のMTAは,あらかじめ登録されている情報に従って,ほかのMTAにメールを転送します。X.400MHSの場合,通常は,メールの転送先のMTA(隣接MTA)の情報を登録する必要があります。また,メールの宛先によって次にどのMTAへメールを転送するか判断するための,ルーティング情報を指定する必要があります。これらの設定は,MTAの数(メールサーバの数)が増えるに従って,非常に複雑になります。
Groupmaxでは,ルーティンググループにMTAを登録するだけで,自動的に隣接MTA情報やルーティング情報が設定されます。
図6-1に,ルーティンググループの概念を示します。

図6-1 ルーティンググループ

[図データ]
ルーティンググループにMTAを登録すると,ルーティンググループ内で自動的にルーティングが実行されます。
ルーティングマスタMTAがルーティンググループ間でメッセージを転送します。複数のルーティングマスタMTA間では,互いに自動的にルーティングが実行されます。
ルーティングマスタMTAは,複数のルーティンググループのルーティングマスタMTAを兼ねることもできます。