Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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3.1 メールサーバ環境構築の概要

マルチサーバ構成でメールサーバ環境を構築する方法について,具体的な構築例を示して説明します。

ここで示す構築例に従って作業すれば,必要最小限のマルチサーバ構成でのメールサーバ環境を構築できます。急いでマルチサーバ構成でのメールサーバ環境を構築したい,調査,評価などのためにマルチサーバ構成でのメールサーバ環境を構築したいなどのときにお読みください。構築例での各作業の詳細については,「4. システムの環境設定」及び「5. システムの運用設定」を参照してください。

なお,ここではSetup Wizardを利用した環境構築については説明しません。Setup Wizardを利用した環境構築については,マニュアル「Groupmax Version 6i サーバ環境設定ガイド」(Windows用)を参照してください。

ここでは,図3-1に示す構築例に沿って説明を進めます。

図3-1 メールサーバ環境の構築例

[図データ]

マルチサーバ構成としては最小規模の2台のマシンで構築しています。OSにはWindows 2000を,データベースにはObject Serverを使用しています。

なお,ここで説明する構築方法は,Windows 2000のセットアップ,及びTCP/IP環境が整っていることを前提にしています。

図3-1の環境を構築する場合,表3-1に示す作業を順番に実行します。

表3-1 メールサーバ環境構築の作業項目

作業の分類 項番 作業内容 操作対象
host1 host2
事前準備 1 システム管理者のアカウントをWindows NTへ登録
2 hostsファイルの設定
3 プログラム(Object Server,Address Server及びMail Server)のインストール
4 システムのリブート
5 servicesファイルの設定
6 データベース定義ファイルの作成
7 データベースの初期化
8 Object Serverの起動
アドレス・メール 9 Address Server,Mail Serverのセットアップ
アドレスサーバ 10 マスタ管理サーバのアドレスサービスの開始
11 メールサーバのアドレスサービスの開始
12 運転席の起動
13 サイトの登録
14 アドレスサーバの登録
メールサーバ 15 メールサーバの設定
16 運転席の停止
17 運転席の起動
18 メールサーバの起動

(凡例)
○は該当する作業内容をそのマシンで操作することを,−は該当する作業内容をそのマシンで操作しないことを示す。

作業の分類が「事前準備」になっている項目は,Address Serverをインストールし,設定する前に作業する必要があることを示します。

作業の分類が「アドレスサーバ」になっている項目は, Address Serverの機能を使用して作業することを示しています。

「メールサーバ」になっている項目は, Mail Serverの機能を使用して作業することを示しています。

「アドレス・メール」になっている項目は, Address ServerとMail Serverの両方の機能を使用して作業することを示しています。