Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編

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2.1 アドレスサーバ環境構築の概要

マルチサーバ構成でアドレスサーバ環境を構築する方法について,具体的な構築例を示して説明します。ここで示す構築例に従って作業すれば,必要最小限のマルチサーバ構成でのアドレスサーバ環境を構築できます。急いでマルチサーバ構成でのアドレスサーバ環境を構築したい,調査,評価などのためにマルチサーバ構成でのアドレスサーバ環境を構築したいなどのときにお読みください。構築例での各作業の詳細については,「4. システムの環境設定」及び「5. システムの運用設定」を参照してください。

なお,ここではSetup Wizardを利用した環境構築については説明しません。Setup Wizardを利用した環境構築については,マニュアル「Groupmax Version 6i サーバ環境設定ガイド」(Windows用)を参照してください。

ここでは,図2-1に示す構築例に沿って説明を進めます。

図2-1 アドレスサーバ環境の構築例

[図データ]

マルチサーバ構成としては最小規模の2台のマシンで構築しています。オペレーティングシステム(以降,OS(Operating System)と略します)にはWindows 2000を,データベースにはObject Serverを使用しています。

注意
  • このマニュアルではWindows NT,Object Serverの機能について詳しく説明していません。Windows NTの機能について詳しく知りたい場合は,Windows NTのマニュアルを参照してください。 また,Object Serverの機能について詳しく知りたい場合は,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
  • ここで説明する構築方法は,Windows 2000のセットアップ,及びTCP/IP環境が整っていることを前提にしています。

図2-1の環境を構築する場合,表2-1に示す作業を順番に実行します。

表2-1 アドレスサーバ環境構築の作業項目

作業の分類 項番 作業内容 操作対象
host1 host2
事前準備 1 システム管理者のアカウントをWindows NTへ登録
2 hostsファイルの設定
3 プログラム(Object Server及びAddress Server)のインストール
4 システムのリブート
5 servicesファイルの設定
6 データベース定義ファイルの作成
7 データベースの初期化
8 Object Serverの起動
アドレスサーバ 9 Address Serverのセットアップ
10 マスタ管理サーバのアドレスサービスの開始
11 アドレスサーバのアドレスサービスの開始
12 運転席の起動
13 サイトの登録
14 アドレスサーバの登録
15 運転席の停止
16 運転席の起動

(凡例)
○は該当する作業内容をそのマシンで操作することを,−は該当する作業内容をそのマシンで操作しないことを示す。

作業の分類が「事前準備」になっている項目は,Address Serverをインストールし,設定する前に作業する必要があることを示します。作業の分類が「アドレスサーバ」になっている項目は, Address Serverのインストール以降の作業で, Address Serverの機能を使用して作業することを示しています。