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COBOL2002 Professional Tool Kit データ影響波及分析ガイド


付録A.3 解析結果CSVファイル

解析結果CSVファイルの形式の説明です。

解析結果CSVファイルとは,影響範囲の解析で得られた次の解析結果を出力したファイルです。

データ影響波及分析の画面で記入したメモの情報も出力されるため,調査結果のエビデンスとして利用できます。

解析結果CSVファイルのファイル形式を次に示します。

[図データ]

バージョン情報部分の形式

次の形式でバージョン情報を表示します。

"COBOL2002 Professional Tool Kit <バージョン>"
"データ影響波及分析"

<バージョン>:COBOL2002 Professional Tool Kitのバージョン情報

ヘッダ表示部分の形式

行名

内容

タイトル

解析結果の種別を示す,次のどれかのタイトルです。

  • 影響プログラム一覧

  • 影響波及データ項目一覧

  • 影響波及コード一覧

  • 影響波及関連図

作成日

CSVファイルを作成した日時です。

形式:"yyyy-mm-dd hh:mm:ss"

調査対象データ項目一覧表示部分の形式

行名

内容

#

通し番号です。

ソースファイル名

調査対象データ項目が属するプログラムが記述されているソースファイルの絶対パスです。

調査対象プログラム名

調査対象データ項目が属するプログラムの名前です。

調査対象データ項目名

調査対象データ項目の完全修飾の名前(OF修飾子付きの名前)です。

PICTURE文字列

調査対象データ項目のPICTURE文字列です。

データ型

調査対象データ項目のデータ型です。

けた数

調査対象データ項目のけた数です。

登録集原文ファイル名

宣言文の記述個所が登録集原文ファイルの場合はその絶対パスです。記述個所が登録集原文ファイルでない場合は何も表示されません。

行番号

宣言文の記述があるファイルの行番号です。

明示的に宣言文が記述されていない場合は-1が出力されます。

解析結果表示部分の形式

注意
  • 「影響波及コード」について,影響波及コードが記述されているファイルと,それが属する文の先頭が記述されているファイルが異なる場合,影響波及コードが記述されているファイルの1行だけが出力されます。

  • 小数部けた数ありの場合,「けた数」は「12.4」のようにピリオドで区切られます。

  • 集団項目および動的長項目にけた数は出力されません。

  • PICTURE文字列はCOBOLソース中に書かれたとおりに出力されます。

  • データ型は次の分類で表示されます。

基本項目の場合

項番

データ型

備考

1

2進

けた数表示あり

2

COMP-5

けた数表示あり

3

COMP-X

けた数表示あり

4

外部10進

けた数表示あり

5

内部10進

けた数表示あり

6

外部浮動小数点

7

内部浮動小数点

8

外部ブール

けた数表示あり

9

内部ブール

けた数表示あり

10

英字

けた数表示あり

11

英数字

けた数表示あり

12

英数字編集

けた数表示あり

13

日本語

けた数表示あり

14

日本語編集

けた数表示あり

15

数字編集

けた数表示あり

16

英数字動的長

17

日本語動的長

18

指標

19

指標名

20

ポインタ

21

アドレス名

22

オブジェクト参照

(凡例)

−:特にありません。

注※

数字項目以外の「けた数」は次のように表示されます。

・内部ブールおよび外部ブールの場合:PICに指定した1の数(例:PIC 1(4),PIC 1(4) USAGE BITの場合は「4」)

・文字型が英字および日本語の場合:文字数(例:P IC X(3),PIC N(3)の場合は「3」)

集団項目の場合

次のどちらかが表示されます。

・英数字集団

・日本語集団

  • 03-05より前のバージョンで作成した状態保存ファイルを読み込んで,CSVファイルを出力した場合,データ型およびけた数は表示されません。PICTURE文字列は表示されます。

影響波及関連図の形式

影響波及元関連図,影響波及先関連図の順に出力されます。ただし,分析方向が一方だけであれば,もう片方の影響波及関連図の表示部分には何も出力されません。各関連図の先頭行には,タイトル(「影響波及元関連図」または「影響波及先関連図」)が出力されます。各行には,ノード情報が1ノードずつ,次の形式で出力されます。ツリーの階層構造はインデントで表記されます。

[図データ]

表示項目

内容

インデント

階層構造を表現するインデント数分のコンマです。ツリーのルートのインデントをゼロとします。

矢印

影響関係を表現する矢印です。

影響元から影響先に向けて矢印が表示されます。

ツリーのルートには出力されません。

データノード名

影響波及データの完全修飾の名前(OF修飾子付きの名前)です。

プログラム名

影響波及データ項目が所属するプログラムの名前です。ただし,データ項目以外を示すノードの場合は,括弧([ ])も含めて出力されません。

マーク

影響波及関連図での,このデータ項目の位置に合わせて次のマークが出力されます。ただし,データ項目以外のノードについては何も出力されません。

「(')」:同じツリー上に,子ノードを表示する自身と同じデータ項目を示すノードがあり,子ノードの表示が省略されていることを示します。子ノードを表示するノードにはこのマークは付きません。

出力例

"COBOL2002 Professional Tool Kit 03-05"
"データ影響波及分析"
"タイトル","影響プログラム一覧"
"作成日","2016-06-20 21:50:00"
 
"#","ソースファイル名","調査対象プログラム名","調査対象データ項目名","PICTURE文字列","データ型","けた数","登録集原文ファイル名","行番号"
"1","X:\Source\sort.CBL","コムソート","DISTANCE","9(4)","外部10進","4",,"211"
 
"#","影響プログラム名","ソースファイル名","影響種別","影響波及コード数","影響波及データ項目数","登録集原文ファイル名","行番号","メモ"
"1","CSV入力","X:\Source\csv.CBL","影響波及元","3","2",,"22",
"2","メインプログラム","X:\Source\sample.CBL","影響波及元","6","1",,"30",
"3","コムソート","X:\Source\sort.CBL","調査対象","23","3",,"206",
"COBOL2002 Professional Tool Kit 03-05"
"データ影響波及分析"
"タイトル","影響波及データ項目一覧"
"作成日","2016-06-20 21:50:00"
 
"#","ソースファイル名","調査対象プログラム名","調査対象データ項目名","PICTURE文字列","データ型","けた数","登録集原文ファイル名","行番号"
"1","X:\Source\sort.CBL","コムソート","DISTANCE","9(4)","外部10進","4",,"211"
 
"#","影響波及データ項目名","PICTURE文字列","データ型","けた数","プログラム名","ソースファイル名","影響種別","登録集原文ファイル名","行番号","メモ"
"1","P-NUM","9(4)","外部10進","4","CSV入力","X:\Source\csv.CBL","影響波及元",,"45",
"2","I","9(2)"," 2進","2","CSV入力","X:\Source\csv.CBL","影響波及元",,"37",
"3","NUM","9(4)","外部10進","4","メインプログラム","X:\Source\sample.CBL","影響波及元",,"72",
"4","P-NUM","9(4)","外部10進","4","コムソート","X:\Source\sort.CBL","影響波及元",,"221",
"5","J","9(2)"," 2進","2","コムソート","X:\Source\sort.CBL","影響波及先",,"210",
"6","DISTANCE","9(4)","外部10進","4","コムソート","X:\Source\sort.CBL","調査対象(影響波及元関連図)",,"211",
"7","DISTANCE","9(4)","外部10進","4","コムソート","X:\Source\sort.CBL","調査対象(影響波及先関連図)",,"211",
"COBOL2002 Professional Tool Kit 03-05"
"データ影響波及分析"
"タイトル","影響波及コード一覧"
"作成日","2016-06-20 21:50:00"
 
"#","ソースファイル名","調査対象プログラム名","調査対象データ項目名","PICTURE文字列","データ型","けた数","登録集原文ファイル名","行番号"
"1","X:\Source\sort.CBL","コムソート","DISTANCE","9(4)","外部10進","4",,"211"
 
"#","プログラム名","ソースファイル名","影響種別","影響波及コード","登録集原文ファイル名","行番号","メモ"
"1","CSV入力","X:\Source\csv.CBL","影響波及元","          MOVE 0 TO I.",,"50",
"2","CSV入力","X:\Source\csv.CBL","影響波及元","                ADD 1 TO I",,"55",
"3","CSV入力","X:\Source\csv.CBL","影響波及元","          MOVE I TO P-NUM.",,"60",
"COBOL2002 Professional Tool Kit 03-05"
"データ影響波及分析"
"タイトル","影響波及関連図"
"作成日","2016-06-20 21:50:00"
 
"#","ソースファイル名","調査対象プログラム名","調査対象データ項目名","PICTURE文字列","データ型","けた数","登録集原文ファイル名","行番号"
"1","X:\Source\sort.CBL","コムソート","DISTANCE","9(4)","外部10進","4",,"211"
 
"影響波及元関連図"
"DISTANCE [コムソート]"
,"←","P-NUM [コムソート]"
,,"←","NUM [メインプログラム]"
,,,"←","0"
,,,"←","P-NUM [CSV入力]"
,,,,"←","I [CSV入力]"
,,,,,"←","0"
,,,,,"←","1"
,"←","10"
,"←","13"
,"←","1"
 
"影響波及先関連図"
"DISTANCE [コムソート]"
,"→","J [コムソート]"