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COBOL2002 Professional Tool Kit データ影響波及分析ガイド


cbldiaコマンド − バッチモードで影響範囲の解析と解析結果出力を実行する

cbldiaコマンドは,影響範囲を解析して,解析結果をCSVファイルおよびタグファイルに出力するときに使います。

〈このページの構成〉

形式

影響範囲の解析を実行して,その解析結果をCSVファイルおよびタグファイルに出力する場合

cbldia    {-Data データ名〔;〔プログラム名〕〔;ファイル名〕〕}...
         〔-Copy〕
         〔-Direction{,Backward|,Forward}+〕
         〔-SubSystem サブシステム名〔;サブシステム名〕...〕
         〔-Filter プログラム情報フィルタリングファイル名〕
         〔-OutDir フォルダ名〕
         〔-OutFilePrefix プレフィックス文字列〕
         〔-Force〕

コマンドヘルプを表示する場合

cbldia   または
cbldia -?  または
cbldia -Help

オプション

{-Data データ名〔;〔プログラム名〕 〔;ファイル名〕〕}...

調査対象にするデータ項目を次の順に指定します。

各項目の入力規則については,「10.4 [調査対象選択]画面」を参照してください。

-Dataオプションを複数指定して,複数の調査対象を同時に指定することもできます。

検索結果の上限は2,147,483,647個です。上限を超える場合,エラーメッセージが出力されて処理が中止します。

-Copy

検索の種別として,登録集原文で記述されているデータ項目を検索する場合に指定します。省略した場合は,ソースプログラム内で使用されているデータ項目を検索します。

このオプションは,影響波及調査ウィンドウの[調査対象選択]ダイアログボックスの[検索の種別]で指定できる検索条件と同じ役割です。詳細は,「10.4 [調査対象選択]画面」を参照してください。

-Direction{,Backward|,Forward}+

解析方向を指定します。両方向を同時に指定できます。省略した場合は,両方向を同時に指定したものと仮定されます。

-Direction,Backwardを指定すると,影響波及元方向に解析します。

-Direction,Forwardを指定すると,影響波及先方向に解析します。

-SubSystem サブシステム名〔;サブシステム名〕...

解析対象にするサブシステム名を指定します。省略した場合はすべてのサブシステムが解析対象となります。

-Filter プログラム情報フィルタリングファイル名

プログラム情報フィルタリングファイルを絶対パスまたはカレントフォルダからの相対パスで指定します。

-OutDir フォルダ名

解析結果のファイルの出力先フォルダを絶対パスまたはカレントフォルダからの相対パスで指定します。省略した場合はカレントフォルダが仮定されます。

指定したフォルダが存在しない場合は,新規作成されます。出力ファイルと同名のファイルが存在する場合は,上書き保存されます。

-OutFilePrefix プレフィックス文字列

出力ファイル名のプレフィックス文字列を指定します。プレフィックス文字列の31文字を超える文字は切り捨てられます。

次の文字を使用した場合,エラーメッセージが出力されて処理が中止します。

「\」 「/」 「:」 「*」 「?」 「"」 「<」 「>」 「|」 「@」

-Force

影響範囲の解析の開始前に行われるデータベースの情報とファイルの同期チェックで,同期が取れていないと判断されたときに発生するエラーを抑止する場合に指定します。データベースの情報とファイルの同期チェックについては,「1.5 データ影響波及分析を使用するときの注意」を参照してください。

-? または -Help

コマンドヘルプが表示されます。ほかのオプションはすべて無視されます。cbldiaコマンドの引数をすべて省略した場合も,コマンドヘルプが表示されます。

出力ファイル

出力ファイル

ファイル名

影響波及関連図のCSVファイル

(プレフィックス文字列)_DIA_DataTree.csv

影響プログラム一覧のCSVファイル

(プレフィックス文字列)_DIA_Program.csv

影響波及データ項目一覧のCSVファイル

(プレフィックス文字列)_DIA_Data.csv

影響波及コード一覧のCSVファイル

(プレフィックス文字列)_DIA_Code.csv

影響波及コード一覧のタグファイル

(プレフィックス文字列)_DIA_Code.tag

出力ファイルは「プログラム名」と「データ項目名」が異なるごとに別ファイルとなります。例えば,プログラム名が1個,調査対象データ項目名が4個ある場合,表の5ファイルを4個のデータ項目ごとに出力するため,合計20個のファイルとなります。

出力ファイルの命名規則
  • (プレフィックス文字列):(OutfilePrefix)_(調査対象)

  • (OutfilePrefix):-OutFilePrefixオプションの規則に従った文字列

    -OutFilePrefixオプションの指定がない場合,(プレフィックス文字列)は(調査対象)だけとなります。

  • (調査対象):通し番号_データ項目名[データ項目のプログラム名]

    通し番号は,1回の解析で一意になるように割り当てられます。

    通し番号は,5けたの数字で「プログラム名」「データ項目名」の順番でソートした結果に対して割り当てられます(ソート時のデータ項目名はフルネーム(OF 修飾あり)が使用されます)。通し番号が99999を超えた場合,けた数が1つ増えます。

    データ項目名は,フルネーム(修飾付きの名前)ではなく,短い名前が使用されます。

使用例

sample.cblのプログラムP1に属するデータ名Qを調査対象にして,影響範囲の解析(影響波及元方向の解析および影響波及先方向の解析)を実行し,その解析結果をD:¥Resultフォルダに出力する場合
cbldia -Data Q;P1;sample.cbl -Direction,Backward,Forward -OutDir D:\Result

終了コード

終了コード

意味

メッセージとの対応

0

正常終了。

EレベルおよびUレベルのエラーはありません。

1

エラーが発生して終了しました。

Eレベルのエラーが1つ以上あり,Uレベルのエラーはありません。

2

回復不能のエラーが発生して終了しました。

Uレベルのエラーが1つ以上あります。

注意事項