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COBOL2002 Professional Tool Kit データ影響波及分析ガイド


10.4 [調査対象選択]画面

調査する対象のデータ項目を指定する画面です。

[図データ]

手順1. データ項目の検索

検索の種別,データ項目名,プログラム名,ファイル名の横にある[!]をクリックすると,ツールチップで説明が表示されます。

検索の種別

どのデータ項目を検索するかを選択します。

  • ソースプログラム内で使用されているデータ項目を検索する

    ソースファイル内で定義されているデータ項目名や,登録集原文ファイルから取り込まれて定義されているデータ項目名を対象に検索します。

  • 登録集原文で記述されているデータ項目を検索する

    登録集原文ファイルで定義されているデータ項目名を対象に検索します。

データ項目名

検索するデータ項目名を指定します。データ項目名は複数指定できません。

共通の規則:

  • データ項目名の大文字と小文字は区別しません。ただし,「データ項目名の大文字と小文字を区別する」チェックボックスで変更できます。

  • データ項目名の全角文字と半角文字を区別しません。ただし,-EquivRuleコンパイラオプションを指定して解析されたCOBOLソースファイル中の全角英数字文字,全角のハイフンまたは全角のアンダスコアを含む名前は,全角と半角が一致していないと検索にヒットしません。

  • ワイルドカードは,「*」「?」だけを使用できます。

    「*」:0個以上の文字にヒットします。

    「?」:任意の1文字にヒットします。

  • 空白文字の繰り返しは,空白文字1個と見なされます。

「ソースプログラム内で使用されているデータ項目を検索する」を指定した場合の規則:

  • 検索対象のデータ項目名は,OF修飾を付けても付けなくても検索されます。

    (例)

    01 X.

     02 A1 PIC S9(9).

    で「A1」は,「A1 of X」または「A1」で検索できます。

  • 修飾子のOFは,英大文字と英小文字,および全角文字と半角文字は区別しません。

  • COBOLソースプログラムの手続き部で名前が明示的に使用されていないデータ項目名は,検索の対象になりません。

「登録集原文で記述されているデータ項目を検索する」を指定した場合の規則:

  • 検索対象は,OF修飾なしのデータ項目名です。

  • 01または77レベルの基本項目の場合,取り込んでいるソースプログラムの手続き部で名前が使用されていないデータ項目は検索の対象になりません。また,01レベルの集団項目またはその従属項目の場合は,取り込んでいるCOBOLソースプログラムの手続き部で,01レベルの集団項目が明示的にも暗黙的にも参照されていない(どの従属項目の参照もない)場合は検索の対象になりません。

データ項目名の英大文字と英小文字を区別する
  • オフの場合

    データ項目名の英大文字と英小文字を区別しません。

  • オンの場合

    データ項目名の英大文字と英小文字を区別します。

プログラム名

検索対象のプログラム名を指定します。プログラム名を指定すると,そのプログラムに属するデータ項目だけを検索します。複数のプログラム名は指定できません。

規則:

  • 英大文字と英小文字,および全角文字と半角文字を区別します。

  • ワイルドカードは,「*」「?」だけを使用できます。

    「*」:0個以上の文字にヒットします。

    「?」:任意の1文字にヒットします。

  • 入力を省略すると,ワイルドカード「*」が仮定されます。

  • 部分一致では検索しません(例:「A」で検索しても「MAIN」はヒットしません)。

  • 検索の種別に「登録集原文で記述されているデータ項目を検索する」を指定した場合は,プログラム名の指定は無視されます。

ファイル名

検索対象のCOBOLソースファイル名を指定します。COBOLソースファイル名を指定すると,そのCOBOLソースファイルに属するデータ項目だけを検索します。複数のCOBOLソースファイル名は指定できません。

規則:

  • 英大文字と英小文字を区別しません。

  • 全角文字と半角文字は区別します。

  • 入力を省略した場合はワイルドカード「*」が仮定されます。

  • 検索対象になるファイル名は,指定した文字列にフォルダの区切り文字「¥」を含むかどうかで異なります。

    「¥」を含む場合:絶対パス名の文字列

    「¥」を含まない場合:パスなしファイル名の文字列

  • ワイルドカードは,「*」「?」だけを使用できます。

    「*」:0個以上の文字にヒットします。

    「?」:任意の1文字にヒットします。

  • 部分一致では検索しません(例:「A」で検索しても「sample.cbl」はヒットしません)。

手順2. 調査対象データ項目の選択

検索結果

検索で一致したデータ項目の件数と,検索結果のデータ項目の一覧が表示されます。データ項目の表示形式は,検索の種別で異なります。

  • 「ソースプログラム内で使用されているデータ項目を検索する」の場合

    「OF修飾付きのデータ項目名( ファイル名 / プログラム名 )」

  • 「登録集原文で記述されているデータ項目を検索する」の場合

    「OF修飾なしのデータ項目名( ファイル名 , line 相対行番号 )」

表示するデータ項目の上限は100件です。100件を超えたときは,検索条件を変更して,再検索してください。

データ項目を調査対象にするときは,データ項目を選んで右矢印のアイコンをクリックするか,データ項目をダブルクリックしてください。

調査対象データ項目

調査対象データ項目の件数と,検索結果から調査対象として選択したデータ項目の一覧が表示されます。データ項目の表示形式は,「OF修飾付きのデータ項目名( ファイル名 / プログラム名 )」です。

検索結果のデータ項目が登録集原文で定義されたデータ項目の場合は,登録集原文を利用するCOPY文ごとにデータ項目名が表示されます。また,COPY文のREPLACING指定で置き換えられたデータ項目名が表示されます。

表示する調査対象データ項目の上限は100件です。100件を超えたときは,検索結果から選択し直してください。

手順3. 調査対象データ項目の解析

解析する影響波及の方向を指定します。