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COBOL2002 Professional Tool Kit データ影響波及分析ガイド


3.5 プロジェクトとデータ影響波及分析用データベースの関係

開発マネージャのプロジェクトが,どのような形式でデータ影響波及分析用データベースに格納されるかの説明です。

データ影響波及分析用データベースに格納するときは,サブシステム名には,プロジェクトマスタ名の先頭30バイト文字が仮定されます。プロジェクトマスタ名中の「;」,半角空白,全角空白,タブは,「_」に置き換わります。また,モジュール名はプロジェクトの最終生成物名になります。

[プロジェクト設定]ダイアログの「リンク」タブで「リンケージ処理を行わない」のチェックボックスをオンにしている場合に,最終生成物が存在しないときは,開発マネージャによって内部的に最終生成物名としてプロジェクト名が仮定され,プロジェクト名がモジュール名として仮定されます。

1つのサブシステムを1つのプロジェクトマスタで作成している場合

プロジェクトマスタごとにサブシステム名が決まり,プロジェクトマスタのすべてのプロジェクトに同じサブシステム名になります。デフォルトでは,プロジェクトのサブシステム名はプロジェクトマスタ名(30文字を超える場合は30文字で切り捨てる)に設定されます。

[図データ]

この例の場合,プロジェクトマスタ(SUBSYS1)のすべてのプロジェクトにはサブシステム名(SUBSYS1)を指定します。また,プロジェクトマスタ(SUBSYS2)のすべてのプロジェクトにはサブシステム名(SUBSYS2)を指定します。デフォルトでプロジェクトマスタ名の先頭30バイト文字が設定されています。

この場合は,プロジェクトをビルドすると,プロジェクトマスタ(SUBSYS1)の各プロジェクトのソースファイルの解析情報は,サブシステム名(SUBSYS1)内にモジュール名(出力ファイル名)のラベル付きで格納されます。また,プロジェクトマスタ(SUBSYS2)の各プロジェクトのソースファイルの解析情報は,サブシステム名(SUBSYS2)内にモジュール名(出力ファイル名)のラベル付きで格納されます。

1つのプロジェクトマスタを複数のサブシステムで作成している場合

1つのプロジェクトマスタが1つ以上のプロジェクトで構成される複数のサブシステムで作成されている場合,サブシステムごとにサブシステム名を決定して,サブシステムに属するプロジェクトにそのサブシステムの名称を指定してください。

[図データ]

1つのサブシステムを複数のプロジェクトマスタで作成している場合

1つのサブシステムに複数のプロジェクトマスタを割り当てる構成の場合,サブシステムのサブシステム(内部サブシステム)の構成とし,プロジェクトマスタごとに内部サブシステムのサブシステム名を決定し,すべてのプロジェクトに同じサブシステム名を設定してください。そして,データ影響波及分析でサブシステムに属するすべての内部サブシステムのサブシステム名を指定してください。

[図データ]

開発マネージャでデータ影響波及分析用データベースを作成する場合の注意

データ影響波及分析用データベースに格納されるときの名称に関する注意

開発マネージャからデータベースを作成する場合,[プロジェクト設定]ダイアログで指定したサブシステム名(デフォルト値はプロジェクトマスタ名)と最終生成物名によって,データ影響波及分析用データベースへの格納場所が決まります。名称に関する注意を次に示します。

データ影響波及分析の操作に関する注意