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COBOL2002 Professional Tool Kit データ影響波及分析ガイド


3.1 データ影響波及分析用データベースの使用方法を決定する

データ影響波及分析を使用する前に,決定しておく項目の説明です。

データ影響波及分析用データベースを作成する前に,作成するタイミング,データベースの名前(サブシステム名),および使用するデータ領域を事前に決めておきます。なお,プロジェクトとデータベースの名前(サブシステム名)の関係については「3.5 プロジェクトとデータ影響波及分析用データベースの関係」を参照してください。

データ影響波及分析用データベースは,COBOL2002の開発マネージャを使用して作成します。開発マネージャを使わないでデータ影響波及分析用データベースを作成するときは,cbldraコマンドを使用します。

作業の前に確認すること

作業の手順

  1. データ影響波及分析用データベースを作成するタイミングを決定します。

    次のどちらかのタイミングから選択します。

    • ビルドを実行するたびにデータ影響波及分析用データベースを作成

      開発マネージャでビルド(ビルド,リビルド,クイックビルド,コンパイル)を実行すると,データ影響波及分析用データベースもあわせて作成/更新する方法です。

    • プロジェクト内のファイルを更新しないでデータ影響波及分析用データベースを作成

      影響波及調査ウィンドウの[ツール]−[Tool Kit]メニューを選んでデータ影響波及分析用データベースを作成/更新する方法です。この方法では,プロジェクト内のファイルは更新されません。また,実行可能ファイルは作成されません。ただし,コンパイルリストは更新されます。

  2. データ影響波及分析用データベースの名前(サブシステム名)を決定します。

    サブシステム名には,プロジェクトマスタ名の先頭30バイト文字が仮定されます。プロジェクトマスタ名中の「;」,半角空白,全角空白,タブは,「_」に置き換わります。通常はこのまま使用してください。

    複数のプロジェクトマスタで,同じサブシステム名を指定できません。すでに登録しているサブシステム名と同じプロジェクトマスタ名のデータ影響波及分析用データベースがある場合は,サブシステム名を変更してください。変更しないと,データベースを作成する操作で同じサブシステム名のデータベースが上書きされます。

    サブシステム名には,「-」(ハイフン)で始まる名称を指定できません。

  3. データ影響波及分析用データベースで使用するデータ領域を決定します。

    複数のサブシステムを格納できる領域をデータ領域と呼びます。

    システム開発のプロジェクトごとにデータ領域を分ける場合や,バージョンごとにデータ領域を分ける場合には,使用するデータ領域をあらかじめ決めておきます。

    データ影響波及分析用データベースでは,データ領域を5面まで使用できます。各データ領域の最大容量は128GBです。

    データ領域と複数のサブシステムの関係を次に示します。

    [図データ]

次の作業

どちらかを実行します。

〈この節の構成〉