10.2 制限がある構文
COBOLソース解析で制限があるCOBOL2002の構文および機能について説明します。
制限の対象になる構文を含むCOBOLソースファイルを解析したときに，ソース解析情報が生成されるとエラーメッセージは出力されます。ソース解析情報が生成されないときは，エラーメッセージは出力されません。
COBOLソース解析で制限になる構文を次の表に示します。
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項番 |
制限の対象 |
COBOLソース解析の動作 |
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1 |
次に示す文のファイルアクセス情報
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解析を継続します。 ソース解析情報に生成されません。 ファイルアクセス情報の対象となる文を次に示します。
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2 |
「データベース操作シミュレーション機能」のINCLUDE |
解析を継続します。 表名情報を出力する「SQLデータ操作機能」として認識します。 |
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3 |
アドレス名および指標名 |
解析を継続します。 データ項目として認識しません。 |
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4 |
節がコメントで終了しているCOBOLソースファイル |
解析を継続します。 節コメント行の文字列を取得できません。 |
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5 |
ASSIGN句の定数に，Windowsのフォルダ名に使用できない文字列（¥/:*?<>|など）を指定している |
解析を継続します。 生成結果は不正になることがあります。 |
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6 |
同一COBOLプログラム内で，ファイル名または節名の定義が重複 |
ファイル名または節名が関係するソース解析情報が正しく生成されないことがあります。節名の定義が重複しているときは，エラーメッセージが出力されます。 |
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7 |
次に示す構文で継続行を使用したとき CLOSE〜NO REWIND COMMUNICATION SECTION COPY〜登録集名 DATA DIVISION END DECLARATIVES END PROGRAM ENVIRONMENT DIVISION EXEC SQL〜END-EXEC FILE SECTION ID DIVISION IDENTIFICATION DIVISION LINKAGE SECTION LOCAL-STORAGE SECTION OPEN〜NO REWIND PROCEDURE DIVISION READ ファイル名 REPORT SECTION SCREEN SECTION SUBSCHEMA SECTION WINDOW SECTION WORKING-STORAGE SECTION WRITE レコード名 |
1つの予約語やデータ名として認識されません。該当する場合でも処理は継続します。 |
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8 |
利用者定義語以外のCOBOLの語に全角文字を使用 |
全角文字を使用するとソースファイルが登録されないことがあります。また，ソースが登録できても予約語が認識されないで，ソース解析情報が正しく生成されないことがあります。 |
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9 |
PROGRAM-IDを行の先頭から始めていないとき |
プログラムの登録時にプログラム名を取得できないため，エラーになります。 |
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10 |
ENTRY文で定義した入口名 |
ENTRY文で定義した入口名は，解析/生成の対象にしません。 |
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11 |
外部プログラム名および内部プログラム名の重複 |
次の場合，プログラムに関係するHTMLドキュメントおよびCSVドキュメントが正しく生成されません。
このとき，警告メッセージKEDL1272A-Wが出力されます。該当するCOBOLソースファイルを参照して，プログラム名を異なる名称に変更し，解析/生成を再実行してください。 |
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12 |
数字編集項目の小数部に浮動挿入文字が存在 |
数字編集項目の小数部に，次に示す浮動挿入文字があると，［プログラムデータ］画面の「ファイル節，作業場所節，連絡節のデータ定義」属性欄の浮動挿入文字は「9」と表示されます。
正しい属性は，ソース表示のデータ定義を参照してください。 （例） 「PIC ¥.¥¥」は「¥.99」と表示 「PIC +.++」は「+.99」と表示 「PIC -.--」は「-.99」と表示 |
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13 |
報告書節のデータ項目数と記述項数 |
報告書節がある場合，報告書節のデータ項目は，［プログラム詳細］画面の「プログラム概要」のデータ項目数と記述項数に加算されません。 |