3.6 エラーが検出されたCOBOLソースファイルだけを解析して修正する
COBOLソース解析を利用していると,解析結果がエラーになる場合があります。解析対象のCOBOLソースファイルが多い場合,目視で解析結果を確かめることは大変な作業になります。COBOLソース解析では,フィルタ表示でエラーが検出されたCOBOLソースファイルだけを解析して修正できます。
作業の手順
以降の手順は,すでに解析を実行してエラーになったことが前提です。[COBOLソース解析−ステップ3/3]画面で,次に示すエラーになったとします。
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解析ログを表示します。
[解析対象プロジェクト]画面の[解析結果]−[ログ情報]−[解析ログ]メニューを選択して解析ログを表示します。
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[解析対象プロジェクト]画面で次のどれかの手順を実行します。
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プロジェクト名をダブルクリック。またはプロジェクト名を選択し[Enter]キーを押す。
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プロジェクト名を選択し,[ファイル]−[解析の実行]メニューを選択。
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プロジェクト名を右クリックし,ポップアップメニューから[解析の実行]を選択。
[COBOLソース解析−ステップ1/3]画面が表示されます。
[表示フィルタ]ボタンをクリックすると,[表示フィルタ設定]画面が表示されます。解析状態および生成状態を次のとおりに設定します。
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解析状態:エラーをチェックする
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生成状態:未生成だけチェックする
[OK]ボタンをクリックして[表示フィルタ設定]画面を閉じます。[COBOLソース解析−ステップ1/3]画面には,解析状態がエラーのCOBOLソースファイルだけが表示されます。
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解析ログを確認します。
解析ログでエラーの原因を確認します。
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エラーが検出されたCOBOLソースファイルを修正します。
COBOLエディタの解析ログに表示されたメッセージの行をダブルクリックします。
該当するCOBOLソースファイルの内容がCOBOLエディタに表示されます。
この例では,登録集原文のデータ定義に誤りがあることがエラーの原因なので,「PIC X(10).」を入力します。上書き保存して,COBOLソースファイルを閉じます。
エラーが検出されたすべてのCOBOLソースファイルを修正してください。
- 注意事項
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エラーが検出されたCOBOLソースファイルを修正したあとに,COBOLソースファイルを再登録してからCOBOLソース解析を実行すると,「生成状態」に「生成済(古い)」と表示,またはメッセージ「KEDL2011A-W(次に示すソースファイルは,すでに解析されている情報と一致しない可能性があります。)」が出力されます。COBOLソースファイルを修正したら,再登録しないで,COBOLソース解析を実行してください。なお,エラーが検出されたCOBOLソースファイルだけを解析できるのは,[COBOLソース解析−ステップ1/3]画面で「自動選択」を選択している場合だけです。
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解析ログを表示したあとで,再度COBOLソース解析を実行する場合は,いったん解析ログを閉じてください。解析ログを開いたままCOBOLソース解析を実行すると,ログが正しく取得できません。
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COBOLソース解析を実行します。
[COBOLソース解析−ステップ1/3]画面で[次へ]ボタンをクリックして,[COBOLソース解析−ステップ2/3]画面を表示します。解析状態がエラーのCOBOLソースファイルだけを解析するか確認します。
[COBOLソース解析−ステップ2/3]画面で[開始]ボタンをクリックして,COBOLソース解析を実行します。[COBOLソース解析−ステップ3/3]画面で,COBOLソース解析の実行結果がすべて成功するかを確認します。[完了]ボタンをクリックすると,[解析対象プロジェクト]画面に戻ります。
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[解析対象プロジェクト]画面の次のどれかの手順を実行します。
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プロジェクト名を選択し,[解析結果]−[ドキュメント]−[HTML]メニューを選択。
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プロジェクト名を右クリックし,ポップアップメニューから[ドキュメント]−[HTML]を選択。
ソース解析情報を確認します。
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