eaenvsaveコマンド − COBOLソース解析の環境設定情報の保存
COBOLソース解析のすべての解析対象プロジェクトと,プロジェクトに含まれるCOBOLソースファイル一覧,解析/生成オプションを環境設定情報ファイルに保存します。保存した環境設定情報は,環境設定情報の読み込みコマンド(eaenvloadコマンド)で,解析/生成環境を読み込めます。
eaenvsaveコマンドは,COBOLソース解析で作成したすべての解析対象プロジェクトを一括して保存します。一部の解析対象プロジェクトだけを抽出して環境設定情報ファイルに保存することはできません。
環境設定情報の対象になる情報と,対象にならない情報を次に示します。
- 取得対象の環境設定情報
-
-
COBOLソース解析の解析対象プロジェクトと,プロジェクトに含まれるCOBOLソースファイル一覧,解析/生成オプション
-
- 取得対象でない環境設定情報
-
-
COBOLソース解析で解析したデータベースの解析データや生成ドキュメント,COBOLソースファイル
-
データ影響波及分析の各種データ
-
形式
eaenvsave {-d 環境設定情報の保存先フォルダ名|-e 環境設定情報ファイル名} 〔-p ログファイル名〕 eaenvsave -h
コマンド引数
-
-d 環境設定情報の保存先フォルダ名
組み込みデータベース内の環境設定情報の保存先フォルダ名をローカルドライブの絶対パスで指定します。
-
-e 環境設定情報ファイル名
環境設定情報の保存先ファイル名をローカルドライブの絶対パスで指定します。省略すると,エラーになります。
環境設定情報は1つのファイルにまとまって出力されます。環境設定情報が2GBを超える場合,環境設定情報ファイルの作成に失敗します。easetupコマンドで指定した組み込みデータベースのフォルダ下の容量が2GBを超えている場合は,-eオプションではなく,-dオプションを指定することをお勧めします。
-
-p ログファイル名
eaenvsaveコマンドの処理結果を格納するログファイル名をローカルドライブの絶対パスで指定します。省略すると,次に示す形式でログファイルが格納されます。
COBOL2002 Professional Tool Kitのインストール先フォルダ¥logs¥envsave_yyyymmddhhmm.log
yyyymmddhhmm:環境設定情報を保存した西暦年,月,日,時刻を示します。
-
-h
コマンドのヘルプを表示するときに指定します。
-hオプションは必ず単独で指定し,ほかのオプションと一緒に指定しないでください。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了しました。 |
4 |
一部の環境設定情報の保存処理をスキップしました。 |
8 |
環境設定情報の保存に失敗しました。 |
上記以外 |
エラーが発生しました。エラーの内容はイベントログに出力されます。 エラーメッセージについては,「5.5 DBユティリティのメッセージ」を参照してください。 |
注意
-
環境設定情報の保存先フォルダ名,環境設定情報ファイル名,およびログファイル名には,ローカルドライブのパス名を指定してください。ネットワークドライブのパス名を指定すると,エラーになります。
-
環境設定情報の保存先フォルダ名,環境設定情報ファイル名,およびログファイル名に,存在しないフォルダのパス名,または書き込みができないフォルダのパス名を指定すると,エラーになります。
-
指定した環境設定情報の保存先フォルダ内にファイルやフォルダが存在する場合は,エラーになります。
-
指定した環境設定情報ファイルおよびログファイルがすでにある場合は,上書きされます。このとき,上書きの確認メッセージは表示されません。
-
環境設定情報の保存先フォルダ名は200文字以内で指定してください。200文字を超えると,エラーになります。
-
環境設定情報の保存先フォルダ名にファイル名を指定した場合,または環境設定情報ファイル名にフォルダ名を指定した場合,エラーになります。
-
-dオプションと-eオプションを同時に指定した場合は,エラーになります。
-
-dオプションで指定した環境設定情報の保存先フォルダ下に出力されたファイルを削除,修正しないでください。別の場所に移動する場合はフォルダ単位で移動してください。
実行例
環境設定情報ファイル名:D:¥envdata01.env
ログファイル名:D:¥envlog¥envsave01.log
> eaenvsave -e D:\envdata01.env -p D:\envlog\envsave01.log COBOLソース解析用環境設定情報の保存処理実行中です。 COBOLソース解析用環境設定情報の保存処理が終了するまでに数分以上かかることがあります。 コマンドを実行している間は,Ctrl+Cキーなどで外部から停止しないでください。 COBOLソース解析用環境設定情報の保存処理を完了しました。 >