Hitachi

SEWB+/標準サブルーチン ライブラリリファレンス


付録B.1 SJIS対応版との処理の違い

〈この項の構成〉

(1) X,Nタイプインタフェースの符号化方式

インタフェース項目のうち属性がX,およびNタイプのものについては,次の表に示す符号化方式でエンコードして使用してください。それ以外の符号化方式として扱った場合の動作は保証しません。

表B‒1 属性別の符号化方式

属性

符号化方式

備考

Xタイプ

UTF-8

ASCIIは1バイト/文字

それ以外は可変

Nタイプ

UTF-16

2バイト/文字,または

4バイト/文字

(2) 文字コードチェックの違い

次の表に示すサブルーチンでは,Unicode体系でチェックを行います。

表B‒2 文字コードチェックの範囲

サブルーチンID

サブルーチン名

SJIS

Unicode

LXRPIA01

文字コードチェック

(20〜7E)

(A1〜DF)

(20〜7E)

(EFBDA1〜EFBDBF)

(EFBE80〜EFBE9F)

LXRPIB01

漢字コードチェック

(漢字)

(81〜9F:40〜FC)

(E0〜EF:40〜FC)

JIS X 0213:2004で定義された11233文字。ASCII(U+0020〜U+007E)および半角カナ(U+FF61〜U+FF9F)は含まれません。

LXRPIB02

漢字コードチェック

(含外字)

(81〜9F:40〜FC)

(E0〜EF:40〜FC)

(F0〜FC:40〜7E)

(F0〜FC:80〜FC)

LXRPIB01の範囲にUCS-2における私用領域(U+E000〜U+F8FF)と第15面および第16面を加えた範囲

(凡例)

(上位1バイトの範囲:下位1バイトの範囲)を示しています。

(3) 半角カナ文字の違い

半角文字列を扱うサブルーチンで,文字列の長さを指定する場合の単位はバイト数です。このため表B-3に示すサブルーチンで入力文字列中に半角カナ文字を含む場合は,半角カナ1文字につき3バイトとして長さを指定してください。同様に,表B-4に示すサブルーチンでは,半角カナ1文字につき3バイトとして長さを出力します。

これによって,SJIS対応版と処理結果が異なる場合があります。

表B‒3 長さを入力するサブルーチン

サブルーチンID

サブルーチン名

長さを指定する項目

LXRPIA05

文字列シフト

I-SHFT-LENG

LXRPIA06

文字列左詰め

I-LENG

LXRPIA07

文字列右詰め

I-LENG

LXRPIA08

文字列中央揃え

I-LENG

LXRPIA13

文字列前後反転

I-LENG

LXRPIA14

指定文字削除

I-LENG, I-DEL-LENG

LXRPIA15

空白削除

I-LENG

LXRPIA16

不要空白削除

I-LENG

LXRPIA17

第1文字列取得

I-LENG

LXRPIA19

文字列交互挿入

I-1ST-LENG, I-2ND-LENG

LXRPIA28

文字列切断

I-LENG

LXRPIC01

半角→全角変換

I-LENG

表B‒4 長さを出力するサブルーチン

サブルーチンID

サブルーチン名

長さが返される項目

LXRPIA09

文字列有効桁数算出

O-LENG

LXRPIA17

第1文字列取得

O-LENG

Unicode対応版とSJIS対応版で処理が異なる例を次に示します。

(例1)文字列シフト(LXRPIA05)

[図データ]

(例2)文字列右詰め(LXRPIA07)

[図データ]

(例3)文字列有効桁数算出(LXRPIA09)

[図データ]