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SEWB+/標準サブルーチン ライブラリリファレンス


3.2.5 カスタマイズ情報設定ファイルの設定例

カスタマイズ情報設定ファイルの設定例として,次の4つの内容を説明します。

なお,各設定例では,カスタマイズ情報設定ファイルチェックツール(LXRPIDCK)の格納ディレクトリをPATH環境変数に指定しているものとして説明します。

〈この項の構成〉

(1) 年号の追加

年号が追加された場合に,その年号を標準サブルーチンで使用できるようにするための設定例を示す。

(例)

2019年5月1日から年号が「○○」となる場合(アルファベット1字での表記は「X」とする)

設定手順

  1. 情報設定ファイル(adsubinf.txt)をコピーし,カスタマイズ情報設定ファイル(adsubinf_custom.txt)を作成する。

  2. 使用している文字コードで,新年号の16進表記を確認する。

    「○○」のそれぞれの文字コードでの16進表記は次のとおりです。

    • SJIS:819B819B

    • EUC:A1FBA1FB

    • UTF-16BE:25CB25CB

    • UTF-8:E2978BE2978B

    文字コードがUTF-16BEの場合は,UTF-16BEとUTF-8の文字コードでの16進表記を確認し,UTF-16LEの場合は,UTF-16BEとUTF-8の文字コードでの16進表記を確認してください。

  3. カスタマイズ情報設定ファイルに年号の情報を追加する。

    [/NNNGINF]と[NNNGINF/]の間に新年号の16進表記を記載します。

    カスタマイズ情報設定ファイルの記入例(年号の追加)を次に示します。

    [図データ]

    年号を複数追加する場合は最大3行まで記入できます。カスタマイズ情報設定ファイルの記入例(年号の複数追加)を次に示します。

    [図データ]

  4. カスタマイズ情報設定ファイルチェックツールを実行し,カスタマイズ情報設定ファイルをチェックする。

    次のコマンドを実行してください。

    LXRPIDCK /o 設定情報確認リストファイルベース名

    情報設定ファイルの格納ディレクトリ以外でカスタマイズ情報設定ファイルを作成している場合は,/iオプションを指定すること。

    カスタマイズ情報設定ファイルチェックツールの詳細は,「3.2.4 カスタマイズ情報設定ファイルのチェック」を参照してください。

    チェック結果に問題がなければ,手順5に進んでください。

    チェック結果に問題がある場合は,カスタマイズ情報設定ファイルの情報を修正し,再度カスタマイズ情報設定ファイルチェックツールを実行してください。

  5. 開発環境の情報設定ファイルに新年号設定情報を反映する。

    開発環境の情報設定ファイルの格納ディレクトリに,カスタマイズ情報設定ファイルをコピーしてください。

  6. 実行環境の情報設定ファイルに新年号設定情報を反映する。

    実行環境の情報設定ファイルの格納ディレクトリに,カスタマイズ情報設定ファイルをコピーしてください。

(2) 祝日の追加

祝日が追加となる場合に,その祝日を追加するための設定例を次に示します。

(例)

2020年6月21日に祝日が追加となる場合

設定手順

  1. 情報設定ファイル(adsubinf.txt)をコピーし,カスタマイズ情報設定ファイル(adsubinf_custom.txt)を作成する。

  2. カスタマイズ情報設定ファイルチェックツールを使用し,現行の祝日の設定を確認する。

    ここでは,2020年の祝祭日および休日の設定を確認する場合とします。

    次のコマンドを実行してください。

    LXRPIDCK /o 設定情報確認リストファイルベース名 /m 2020:2020

    情報設定ファイルの格納ディレクトリ以外でカスタマイズ情報設定ファイルを作成している場合は,/iオプションを指定すること。

    祝日追加前の設定情報確認リストファイルが出力されます。

    [図データ]

  3. 「設定情報確認リストファイル」に出力された内容と,カレンダーなどの実際の祝日を比較する。

    比較すると,6月21日(日)を祝日,6月22日(月)を振替休日として追加する必要があることがわかります。

  4. カスタマイズ情報設定ファイルに手順3の確認結果を反映する。

    [図データ]

  5. 再度カスタマイズ情報設定ファイルチェックツールを実行し,修正に問題がないことを確認する。

    実行するコマンドの形式は手順2と同じです。

    [図データ]

    チェック結果に問題がなければ,手順6に進んでください。

    チェック結果に問題がある場合は,カスタマイズ情報設定ファイルの情報を修正し,再度カスタマイズ情報設定ファイルチェックツールを実行してください。

  6. 開発環境の情報設定ファイルに新年号設定情報を反映する。

    開発環境の情報設定ファイルの格納ディレクトリに,カスタマイズ情報設定ファイルをコピーしてください。

  7. 実行環境の情報設定ファイルに新年号設定情報を反映する。

    実行環境の情報設定ファイルの格納ディレクトリに,カスタマイズ情報設定ファイルをコピーしてください。

(3) 祝日の削除

祝日が削除となる場合に,その祝日を削除するための設定例を次に示します。

(例)

2019年11月3日および8月11日が祝日ではなくなる場合

設定手順

  1. 情報設定ファイル(adsubinf.txt)をコピーし,カスタマイズ情報設定ファイル(adsubinf_custom.txt)を作成する。

  2. カスタマイズ情報設定ファイルチェックツールを使用し,現行の祝日の設定を確認する。

    ここでは,2019年の祝祭日および休日の設定を確認する場合とします。

    次のコマンドを実行してください。

    LXRPIDCK /o 設定情報確認リストファイルベース名 /m 2019:2019

    情報設定ファイルの格納ディレクトリ以外でカスタマイズ情報設定ファイルを作成している場合は,/iオプションを指定すること。

    祝日削除前の設定情報確認リストファイルが出力されます。

    [図データ]

  3. 「設定情報確認リストファイル」に出力された内容と,カレンダーなどの実際の祝日を比較する。

    比較すると,次のことが分かります。

    • 8月11日(日)と11月3日(日)を祝日ではない日に変更する必要がある。

    • 振替休日の8月12日(月)と11月4日(月)を休日ではない日に変更する必要がある。

  4. カスタマイズ情報設定ファイルに手順3の確認結果を反映する。

    [図データ]

  5. 再度カスタマイズ情報設定ファイルチェックツールを実行し,修正に問題がないことを確認する。

    実行するコマンドの形式は手順2と同じです。

    [図データ]

    チェック結果に問題がなければ,手順6に進んでください。

    チェック結果に問題がある場合は,カスタマイズ情報設定ファイルの情報を修正し,再度カスタマイズ情報設定ファイルチェックツールを実行してください。

  6. 開発環境の情報設定ファイルに新年号設定情報を反映する。

    開発環境の情報設定ファイルの格納ディレクトリに,カスタマイズ情報設定ファイルをコピーしてください。

  7. 実行環境の情報設定ファイルに新年号設定情報を反映する。

    実行環境の情報設定ファイルの格納ディレクトリに,カスタマイズ情報設定ファイルをコピーしてください。

(4) 祝日の変更

祝日が変更となる場合に,その祝日を変更するための設定例を次に示します。

(例)

2019年の山の日を8月11日から8月12日に,文化の日を11月3日から11月5日に,それぞれ変更する場合

設定手順

  1. 情報設定ファイル(adsubinf.txt)をコピーし,カスタマイズ情報設定ファイル(adsubinf_custom.txt)を作成する。

  2. カスタマイズ情報設定ファイルチェックツールを使用し,現行の祝日の設定を確認する。

    ここでは,2020年の祝祭日および休日の設定を確認する場合とします。

    次のコマンドを実行してください。

    LXRPIDCK /o 設定情報確認リストファイルベース名 /m 2020:2020

    情報設定ファイルの格納ディレクトリ以外でカスタマイズ情報設定ファイルを作成している場合は,/iオプションを指定すること。

    祝日削除前の設定情報確認リストファイルが出力されます。

    [図データ]

  3. 「設定情報確認リストファイル」に出力された内容と,カレンダーなどの実際の祝日を比較する。

    比較すると,次のことが分かります。

    • 8月10日(月),および11月5日(火)を祝日として追加する必要がある

    • 8月11日(火),および11月3日(日)を祝日ではない日に変更する必要がある

    • 11月4日(月)を休日ではない日に変更する必要がある

  4. カスタマイズ情報設定ファイルに手順3の確認結果を反映する。

    [図データ]

  5. 再度カスタマイズ情報設定ファイルチェックツールを実行し,修正に問題がないことを確認する。

    実行するコマンドの形式は手順2と同じです。

    [図データ]

    チェック結果に問題がなければ,手順6に進んでください。

    チェック結果に問題がある場合は,カスタマイズ情報設定ファイルの情報を修正し,再度カスタマイズ情報設定ファイルチェックツールを実行してください。

  6. 開発環境の情報設定ファイルに新年号設定情報を反映する。

    開発環境の情報設定ファイルの格納ディレクトリに,カスタマイズ情報設定ファイルをコピーしてください。

  7. 実行環境の情報設定ファイルに新年号設定情報を反映する。

    実行環境の情報設定ファイルの格納ディレクトリに,カスタマイズ情報設定ファイルをコピーしてください。