Hitachi

SEWB+/標準サブルーチン ライブラリリファレンス


3.2.3 カスタマイズ情報設定ファイルによる設定情報の変更

〈この項の構成〉

(1) カスタマイズ情報設定ファイルの設定情報の記載順序

年号および祝祭日区分の設定情報をカスタマイズするには,カスタマイズ情報設定ファイルに,新年号設定情報と祝祭日区分設定情報を記載します。

なお,カスタマイズ情報設定ファイルには,アクセス時の確認のため,先頭と終端が分かるようにマーク([/XXXX],[XXXX/])を付けてください。

新年号設定情報と祝祭日区分設定情報の記載例を次に示します。

[/NNNGINF]

(新年号設定情報)

[NNNGINF/]

[/FESTINF]

(祝祭日区分設定情報)

[FESTINF/]

注 新年号設定情報は,祝祭日区分設定情報より前に記載してください。

(2) 新年号設定情報

カスタマイズ情報設定ファイルに設定する新年号設定情報について説明します。

(a) 形式

新年号設定情報のフォーマットを次に示します。

[/NNNGINF]

年号コード(数字),年号コード(英字),西暦年月日,[新年号名(SJIS 16進文字列)],[新年号名(EUC 16進文字列)],[新年号名(UTF-16BE 16進文字列)],[新年号名(UTF-8 16進文字列)]

  :

(繰り返し)

  :

[NNNGINF/]

注 行終端改行コードは,プラットフォームに依存します。使用しているプラットフォームの規則に従って設定してください。

(b) 項目の内容

新年号設定情報として設定する項目の内容を次に示します。

表3‒2 新年号設定情報として設定する項目の内容

項目

設定

属性

説明

年号コード(数字)

必須

9(1)

5(「平成」の年号コード'4'の次)を設定します。

さらに改元があった場合,最大7まで設定できます。

ただし,年号コードの数字がファイルの最初から昇順でない場合は,エラーになります。

年号コード(英字)

必須

X(1)

年号コード(数字)に対応する新年号の英字略称を英半角大文字(例えば新年号が「和元(わげん)」だとすると'W')で設定します。

ただし,年号コードの英字略称が重複すると,年号が特定できないサブルーチンがあるため,エラーになります。

西暦年月日

必須

9(8)

新年号の開始西暦年月日をYYYYMMDD形式の8桁で設定します。

なお,年号間で,ファイルの最初から昇順となっていることが前提となります。

また,前年号の終了西暦年月日は,新年号の開始西暦年月日の前日となります。

新年号名(SJIS 16進文字列)

任意

X(8)

新年号名のSJISでの16進表記(漢字2文字分)を設定します。※1

例として,旧年号の設定値を次に示します。

  • 昭和:8FBA9861

  • 平成:95BD90AC

新年号名(EUC 16進文字列)

任意

X(8)

新年号名のEUCでの16進表記(漢字2文字分)を設定します。※1

例として,旧年号の設定値を次に示します。

  • 昭和:BEBCCFC2

  • 平成:CABFC0AE

新年号名(UTF-16BE 16進文字列)※2

任意

X(8)

新年号名のUTF-16BEでの16進表記を設定します。

例として,旧年号の設定値を次に示します。※1

  • 昭和:662D548C

  • 平成:5E736210

ただし,BOMは付けません。

UTF-16LEでは,UTF-16BEから自動計算し,次の値になります。

  • 昭和:2D668C54

  • 平成:735E1062

新年号名(UTF-8 16進文字列)※2

任意

X(12)

新年号名のUTF-8での16進表記(漢字2文字分)を設定します。※1

例として,旧年号の設定値を次に示します。

  • 昭和:E698ADE5928C

  • 平成:E5B9B3E68890

ただし,BOMは付けません。

注※1

新年号名(漢字2文字)の16進表記は,16進表示可能なコマンド(Windowsの場合はcertutilコマンドなど,UNIXの場合はodコマンドなど)で確認してください。

(例)Windowsの場合
certutil -encodehex 入力ファイル名 出力ファイル名
(例)UNIXの場合
od -x 入力ファイル名
注※2

新年号名(UTF-16BE 16進文字列)と新年号名(UTF-8 16進文字列)は,同時に指定してください。

(3) 祝祭日区分設定情報

カスタマイズ情報設定ファイルに設定する祝祭日区分設定情報について説明します。

(a) 形式

祝祭日区分設定情報のフォーマットを次に示します。

[/FESTINF]

西暦年月日,祝祭日区分

西暦年月日,祝祭日区分

   :

(繰り返し)

   :

[FESTINF/]

注 行終端改行コードは,プラットフォームに依存します。使用しているプラットフォームの規則に従って設定してください。

(b) 項目の内容

祝祭日区分設定情報として設定する項目の内容を次の表に示します。

表3‒3 祝祭日区分設定情報として設定する項目の内容

項目

属性

説明

西暦年月日

9(8)

祝祭日区分変更対象の西暦年月日を,YYYYMMDD形式の8桁で指定します。

祝祭日区分

X(1)

変更が必要な西暦年月日の変更後の値を指定します。

0:祝祭日でない

1:祝祭日(国民の祝日)

2:休日(振替休日,祝日に挟まれる休日,その他政令によって随時指定されるその年限定の休日など)

(c) 注意事項

祝祭日をカスタマイズする場合,情報設定ファイルの設定状態によって,設定内容が異なります。

祝祭日区分設定情報に設定する内容の差異を次の表に示します。

表3‒4 祝祭日区分設定情報に設定する内容の差異

祝祭日の変更内容

情報設定ファイルの設定状態

祝祭日区分設定情報に設定する内容

祝祭日の追加※1

追加する日に,祝祭日区分が'0’(祝祭日でない),または'2'(休日)の行が記載済み。

記載済みの該当日の祝祭日区分を'1'(祝祭日)にします。

追加する日の記載なし。

追加する日に,祝祭日区分が'1'(祝祭日)の行を追加します。

休日の追加※2

追加する日に,祝祭日区分が'0'(祝祭日ではない),または'1'(祝祭日)の行が記載済み。

記載済みの該当日の祝祭日区分を'2'(休日)にします。

追加する日の記載なし。

追加する日に,祝祭日区分が'2'(休日)の行を追加します。

祝祭日の削除※3

削除する日に,祝祭日区分が'1'(祝祭日)の行が記載済み。

記載済みの該当日の祝祭日区分を'0'(祝祭日ではない)にします。

削除する日の記載なし。

削除する日に,祝祭日区分が'0'(祝祭日ではない)の行を追加します。

休日の削除※4

削除する日に,祝祭日区分が'2'(休日)の行が記載済み。

記載済みの該当日の祝祭日区分を'0'(祝祭日ではない)にします。

削除する日の記載なし。

削除する日に,祝祭日区分が'0'(祝祭日ではない)の行を追加します。

注※1

祝祭日を変更する際に追加される祝祭日を含む。

注※2

祝祭日を変更する際に追加される休日を含む。

注※3

祝祭日を変更する際に削除される祝祭日を含む。

注※4

祝祭日を変更する際に削除される休日を含む。