Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド
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配布指示ユティリティは,Workflow管理サーバ上で,配布予約状態又は配布失敗状態の次に示す三つの情報を他のサーバに配布する指示をします。
- ロール定義情報
- ビジネスプロセス定義情報
- ビジネスプロセス定義で使用するアプリケーション情報
配布指示ユティリティをロール定義更新ユティリティ及びユーザ定義更新ユティリティと組み合わせて,サーバ上でバッチ処理をすることで,ロール定義情報及びユーザ定義情報を自動的に更新し配布できます。サーバ上での作業の詳細については,「3.8.2(1) サーバでのユーザ・ロールの登録内容の変更」を参照してください。
配布指示ユティリティは,Windows NTのコマンドプロンプトでWFinsdstコマンドを使用して実行します。
コマンドの形式,終了コード及びコマンド実行時の注意事項を次に示します。
- <この項の構成>
- (1) WFinsdstコマンド
- (2) 配布指示ユティリティの終了コード
- (3) 注意事項
コマンドの形式を次に示します。
WFinsdst[{bp|role|ap}]
- {bp|role|ap}
配布を指示する対象の種別を指定します。オプションを省略した場合は,すべての種別を配布の指示の対象とします。このときの処理順序は,role,bp,apの順となります。
- bp
- ビジネスプロセス定義を配布の対象とします。
- role
- ロール定義を配布の対象とします。ロール種別ごとの処理順序は,組織ロール,業務ロール,階層化ロールの順となります。
- ap
- ビジネスプロセス定義で使用するアプリケーションを配布の対象とします。
コマンド終了時に返される終了コードを次に示します。
- 0
- 正常終了
- 4又は8
- 異常終了(継続できるエラー)
- 現在実行中の配布指示処理を中止し,次以降の配布指示処理を継続できるレベルのエラーが1回以上発生したことを示します。エラーの詳細は,イベントログを参照してください。
- 255
- 異常終了
- ユティリティの処理を継続できないエラーの発生によって,ユティリティの実行が中断されたことを示します。
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- このコマンドはWorkflow管理サーバでだけ実行できます。
- このコマンドを実行できるのは,Administratorsグループ(ローカルログオン時)又はDomain Adminsグループ(ドメインログオン時)のユーザだけです。
- このコマンドは,Groupmax Object Server及びGroupmax Address Serverが起動している状態で実行してください。
- 配布指示の対象に指定した定義が次の状態のとき,その定義に対する配布指示は実行されません。
- 配布状態が処理中の場合
- 配布先サーバが定義されていない場合
- 登録サーバが設定されていない場合
- 配布失敗又は配布予約状態のサーバがない場合
- 対象を定義している登録サーバが起動されていない場合
- ビジネスプロセス定義の削除の場合に,そのビジネスプロセスのワークが残っている場合
- 配布の指示をするビジネスプロセス定義,ロール定義,アプリケーションの配布権限の保護機能は無効です。したがって,このコマンドはすべての対象について配布の指示をします。つまり,ドメイン管理者が実行した場合と同じ扱いで配布の指示をします。
- このコマンドは配布の指示を非同期で実行しません。つまり,指示があるたびに配布を実行し,配布処理の完了を待ちます。
- このコマンドの実行の過程で,イベントログ及び標準出力にメッセージが出力されます。
- このコマンドを同時に複数起動することはできません。
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