Groupmax Agent Version 5 エージェント作成ガイド
Agent - Applicationを組み込んだ場合は,提供されているエージェントをすぐに使うことができます。
「すぐに使える」とは,エージェントを利用するときに,エージェントのプログラムを作成する必要がないということです。クライアントからエージェントのテンプレートを開き,メールの宛先などの個別の情報を指定して登録するだけで利用できます。なお,テンプレートを基に個別の情報を指定し,Agent Serverに登録することを個人エージェントの作成と呼びます。
Agent - Applicationには,Groupmaxが提供するWorkflow Server,Mail Server及びDocument Managerのエージェントがあります。Agent - Applicationが提供しているエージェントの機能概要について,表2-1に示します。
種類 名称 使用できるユーザ 機能概要 Workflowエージェント ユーザトレー内案件の一括新着監視(管理者用) 管理者※1 ユーザトレーを監視し,新規に案件が到着したらメールで通知します。複数のトレーを一括監視できます。 ユーザトレー内案件の着信監視 一般ユーザ 自分のユーザトレーを監視し,案件が着信していたらメール又はメッセージダイアログで通知します。 業務ロールトレー内案件の着信監視(管理者用) 管理者※1 業務ロールのトレーを監視し,案件が着信していたらメールで通知します。 ユーザトレー内案件の処理期限監視(管理者用) 管理者※1 ユーザトレーを監視し,案件の処理期限が迫っていたらメール又はメッセージダイアログで通知します。 ユーザトレー内案件の処理期限監視 一般ユーザ 自分のユーザトレーを監視し,案件の処理期限が迫っていたらメール又はメッセージダイアログで通知します。 サーバ上業務プログラムの自動起動(管理者用) 管理者※1 指定した時間に案件があれば,サーバ上の業務プログラムを起動します。 ユーザトレー内案件の一括処理期限監視(管理者用) 管理者※1 ユーザトレーを監視し,案件の処理期限が迫っていたらメールで通知します。複数のトレーを一括監視できます。 Mailエージェント 個人メールの自動返信 一般ユーザ 特定のメールが到着したら返信します。 個人メールの自動転送 一般ユーザ 特定のメールが到着したら特定のユーザに転送します。 個人メール監視によるユーザプログラムの自動起動 一般ユーザ 特定のメールが到着したらサーバ上のユーザプログラムを起動します。 Document Managerエージェント 条件付きフォーム文書の自動削除(管理者用) 管理者※2 指定した時間にフォーム文書の属性を監視し,指定した条件を満たす文書があれば,その文書を削除します。 共用キャビネット内文書の自動削除(管理者用) 管理者※2 指定した時間に,指定したフォルダの文書を削除します。 フォーム文書監視による業務プログラムの自動起動(管理者用) 管理者※2 指定した時間にフォーム文書の属性を監視し,指定した条件を満たす文書があれば,サーバ上の業務プログラムを起動します。 共用キャビネット内文書の登録監視(管理者用) 管理者※2 指定した時間に指定したフォルダを監視し,文書が登録されていれば,次のどれかの処理を行います。
- メールの送信
- メッセージの表示
- サーバ上の業務プログラムの起動
注※1 ドメイン管理者,ワークフロー運用管理者及びビジネスプロセス管理者を
指します。
注※2 Document Manager管理者を指します。
一覧に示したように,Agent - Applicationのエージェントには,管理者用と一般ユーザ用があります。
管理者用のエージェントは,グループ内の一般ユーザの業務を支援するために管理者が利用します。例えば,特定ユーザのトレーを監視し,そのユーザに案件の到着や期限などを通知します。一括して登録できるエージェントを利用すれば,個人エージェントを一つ作成するだけでグループ内で同じ環境を作ることができます。
一般ユーザ用のエージェントは,一般ユーザ又は管理者が自分の業務に合わせて利用します。自分(個人エージェントの作成者)あてのメールやトレーを監視し,特定ユーザに到着や期限などを通知します。
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