SEWB+ クライアントサーバシステム開発ガイド
要求仕様や基盤ソフトウェアの仕様及び提供機能を前提にして,DB及び各機能をC/Sシステム上の最適な位置に分散配置します。
- <この項の構成>
- (1) 分散化設計の確認
- (2) C/S処理フローの設定
既に分散化設計書が作成されている場合は,開発対象になる業務に関するDBや,C/Sシステム上での機能の分散方式を確認します。分散化設計の内容は,C/S機能構成図にまとめます。
各機能を詳細化し,業務処理ごとに操作及びシステム処理の流れを設定します。C/S処理フロー設計の内容は,システム処理フロー図にまとめます。システム処理フロー図は,個々のプログラムの処理や入出力データの関連を明確にするシステム化機能詳細設計で利用されます。なお,システム化機能詳細設計については「7. サーバAPの設計」を参照してください。
機能を詳細化するときには,次の点に注意します。
- 論理的に「プレゼンテーション層」「ファンクション層」「データ層」に区切って設計する。典型的な大規模基幹系システムでの各層は次のようになる。
「プレゼンテーション層」:クライアント側。画面・帳票などの入出力や,簡単なチェック及び入出力編集などを実行する。
「ファンクション層」:クライアント側又はサーバ側(両方にあってもよい)。主処理の実装部分。複数の層に階層分けできる。
「データ層」:サーバ側。DBだけ,又はDBとDBアクセス処理を指す。
- オンライン処理とバッチ処理の切り分け。
- 処理のサイクル及び処理のタイミング。
- 出力する情報。
- 提供するサービスを受ける処理の切り分け。
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