SEWB+/REPOSITORY 運用ガイド
SEWB+/REPOSITORYを利用するユーザとグループの登録,及び登録例について説明します。
- <この項の構成>
- (1) ユーザの登録
- (2) グループの登録
- (3) SEWB+/REPOSITORYとWindows NT Server又はWindows 2000 Serverのアカウント
- (4) ユーザとグループの登録例
SEWB+/REPOSITORYを利用するユーザを登録します。ユーザは,ユーザ登録ファイルに登録します。ユーザは,システム管理者が登録してください。
(a) ユーザ登録の手順
ユーザを登録する手順を次に示します。
- 「Administrator」でサーバにログインする
- 「SEWB+/REPOSITORY」の「ユーザ登録ファイル」を起動する
エディタが起動します。
- 記述規則に従ってユーザを登録する
ユーザの登録方法については,「(b)ユーザ登録ファイル」を参照してください。
- ユーザ登録ファイルを保存する
(b) ユーザ登録ファイル
ユーザ登録ファイルは,SEWB+/REPOSITORYのユーザを登録するファイルです。ユーザ登録ファイルには,SEWB+/REPOSITORYの管理者用として,ユーザ名「system」があらかじめ登録されています。
ユーザ登録ファイルの記述規則を次に示します。
複数のユーザを登録する場合は,改行して記述します。
- ユーザ名
8バイト以内の半角の英数字で記述します。ただし,先頭は英字にしてください。
- 暗号化されたパスワード
環境構築ユティリティやリポジトリブラウザで設定したパスワードが暗号化されて設定されています。ここには文字列を記述しないでください。
- ユーザ識別子
100〜59999の10進文字列で記述します。ほかのユーザ識別子と重複しないように記述してください。
ただし,ユーザ名「system」のユーザ識別子は0(ゼロ)です。
ユーザ登録ファイルの記述例を次に示します。
- (例)
system::0:::: user1::100:::: user2::101::::
SEWB+/REPOSITORYを使用するユーザのグループを登録します。グループは,グループ登録ファイルに登録します。グループは,システム管理者が登録してください。
(a) グループ登録の手順
グループを登録する手順を次に示します。
- 「Administrator」でサーバにログインする
- 「SEWB+/REPOSITORY」の「グループ登録ファイル」を起動する
エディタが起動します。
- 記述規則に従ってグループを登録する
グループを登録する方法については,「(b)グループ登録ファイル」を参照してください。
- グループ登録ファイルを保存する
(b) グループ登録ファイル
グループ登録ファイルは,SEWB+/REPOSITORYのユーザのグループを登録するファイルです。グループ登録ファイルには,次に示す二つのグループ名があらかじめ登録されています。
- system:SEWB+/REPOSITORYの管理者グループ
- everyone:すべてのユーザが所属するグループ
ユーザ登録ファイルの記述規則を次に示します。
複数のグループを記述する場合は,改行文字で区切ります。
- グループ名
8バイト以内の半角の英数字で記述します。ただし,先頭は英字にしてください。
- グループ識別子
10〜59999の10進文字列で記述します。ほかのグループ識別子と重複しないように記述してください。
ただし,グループ名「system」のグループ識別子は0(ゼロ),グループ名「everyone」のグループ識別子は1です。
- ユーザリスト
ユーザ登録ファイルに登録しているユーザ名を記述します。複数のユーザ名を記述する場合は,「,」で区切ります。
グループ登録ファイルの記述例を次に示します。
- (例)
system::0: everyone::1: kslg::10:user1,user2
(3) SEWB+/REPOSITORYとWindows NT Server又はWindows 2000 Serverのアカウント
リポジトリを利用するには,SEWB+/REPOSITORYのアカウントが必要です。また,リポジトリで管理されているドキュメントのファイルを,OSのネットワーク機能で参照する場合は,Windows NT Server又はWindows 2000 Serverのアカウントも必要です。このため,SEWB+/REPOSITORYとWindows NT Server又はWindows 2000 Serverとでアカウント名(ユーザ名,グループ名)を同一にする運用をお勧めします。
クライアントのOSにWindows NT Server又はWindows 2000 Serverを使用する場合は,サーバ側とクライアントのWindows NT Server又はWindows 2000 Serverで使用するアカウント名を同一にしてください。異なるアカウント名を使用すると,ドキュメントの参照ができないなどの現象が起きることがあります。
(4) ユーザとグループの登録例
ここでは,表3-5に示すユーザとグループの例を登録する手順を説明します。
表3-5 ユーザとグループの例
SEWB+/REPOSITORYのアカウント Windows NT Server又はWindows 2000 Serverのアカウント ユーザ名 グループ名 ユーザ名 グループ名 ikeda AProject,BProject ikeda Domain Users takasu AProject takasu nakamura naka kinosita Bproject kino uchimura uchi Guest Guests Guest Guests (a) リポジトリユーザとグループの登録
- 「Administrator」でサーバにログインする
- 「SEWB+/REPOSITORY」の「ユーザ登録ファイル」を起動する
エディタが起動して,次のファイルの内容が表示されます。
- リポジトリを利用するユーザ名,及びユーザ識別子を次のように追加する
ユーザ識別子は100〜59999の範囲で重複しないように割り当てます。
- ファイルの変更内容を保存する
ユーザが登録されます。
- 「SEWB+/REPOSITORY」の「グループ登録ファイル」を起動する
エディタが起動され,次のファイルの内容が表示されます。
- リポジトリを利用するグループ名,及びグループ識別子を次のように追加する
グループ識別子は10〜59999の範囲で重複しないように割り当てます。
- ファイルの変更内容を保存する
グループが登録されます。
(b) Windows NT Server又はWindows 2000 Serverのユーザとグループの登録
Windows NT Serverの場合は「ドメインマネージャ」で,Windows 2000 Serverの場合は「Active Directoryユーザとコンピュータ」で登録します。
- Windows NT Server又はWindows 2000 Serverのドメインコントローラ上で「Administrator」ユーザでログインする
- 「管理ツール」から「ドメインユーザマネージャ」又は「Active Directoryユーザとコンピュータ」を起動する
- ユーザを登録する
ユーザ(ikeda,takasu,naka,kino,uchi)を登録します。Guestユーザは既に登録されているので登録は不要です。
- ローカルグループを作成する
ローカルグループを作成し,グループ名に「AProject」を入力します。Windows 2000 Serverの場合は,「グループの範囲」に「ドメインローカル」を指定してください。
- グループ名にメンバを登録する
「AProject」に所属するメンバとしてikeda,takasu,nakaを追加します。
- 同様に「BProject」を作成する
ユーザ(ikeda,kino,uchi)を所属するメンバーとして登録します。Guestsグループは既に登録されているので登録は不要です。
naka,kino,uchiのユーザは,リポジトリユーザと異なる名称を使用します。このため,その対応付けをするために,4.〜5.の操作でリポジトリユーザと同じ名称の新しいローカルグループを作成して,その所属するメンバーとしてWindows NT Server又はWindows 2000 Serverのユーザを登録します。例えば,nakamuraという名称のローカルグループを作成して,その所属するメンバーとしてnakaのユーザを登録します。
以上の手順によって,Windows NT Server又はWindows 2000 Serverのアカウントとして次の内容が登録されます。
ユーザ名 所属するローカルグループ 所属するグローバルグループ ikeda AProject,BProject Domain Users takasu AProject naka AProject,nakamura kino BProject,kinosita uchi BProject,uchimura
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