Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ パブリッククラウド編


7.4.3 【OCI】HAモニタを使用する場合の構成

OCIを使用する場合の,環境設定例で示すシステム構成例を,次の図に示します。

図7‒5 OCIを使用する場合の構成

[図データ]

VCNのCIDRブロックは172.16.0.0/16です。

サブネットのCIDRブロックは172.16.12.0/24です。

このシステム構成のVNICの情報を次の表に示します。なお,host3およびhost4のVNICの情報については省略します。

表7‒35 VNICの情報

VNIC

プライベートIP

OCID

説明

VNIC1-1

172.16.12.101

ocid1.instance.oc1.ap-tokyo-1.aaaa

現用系 サーバ1用VNIC

VNIC1-2

172.16.12.102

ocid1.instance.oc1.ap-tokyo-1.bbbb

現用系 サーバ2用VNIC

VNIC1-3

172.16.12.103

ocid1.instance.oc1.ap-tokyo-1.cccc

現用系 監視パス用VNIC

VNIC2-1

172.16.12.201

ocid1.instance.oc1.ap-tokyo-1.dddd

予備系 サーバ1用VNIC

VNIC2-2

172.16.12.202

ocid1.instance.oc1.ap-tokyo-1.eeee

予備系 サーバ2用VNIC

VNIC2-3

172.16.12.203

ocid1.instance.oc1.ap-tokyo-1.ffff

予備系 監視パス用VNIC

このシステム構成の,サーバへの通信に用いる,現用系および予備系を制御するプライベートIPアドレスの情報を次の表に示します。

表7‒36 現用系および予備系を制御するプライベートIPアドレスの情報

プライベートIPアドレス

割り当てるNIC

割り当てるVNIC

説明

172.16.12.10

NIC1-1/NIC2-1

VNIC1-1/VNIC2-1

サーバ1への通信に用いるプライベートIPアドレス。

host1が実行系の場合は,NIC1-1とVNIC1-1に割り当てられています。

host2が実行系の場合は,NIC2-1とVNIC2-1に割り当てられています。

172.16.12.20

NIC1-2/NIC2-2

VNIC1-2/VNIC2-2

サーバ2への通信に用いるプライベートIPアドレス。

host1が実行系の場合は,NIC1-2とVNIC1-2に割り当てられています。

host2が実行系の場合は,NIC2-2とVNIC2-2に割り当てられています。

このシステム構成のHAモニタの情報を次の表に示します。

表7‒37 HAモニタの情報

項目

設定値

現用系

ホスト名

host1

ホストアドレス

101

監視パスのホスト名

path11

監視パスのIPアドレス

172.16.12.103

監視パスのサービス名

HAmon1

系障害監視時間

60

予備系

ホスト名

host2

ホストアドレス

102

監視パスのホスト名

path21

監視パスのIPアドレス

172.16.12.203

監視パスのサービス名

HAmon1

系障害監視時間

60

このシステム構成のサーバ1の情報を次の表に示します。

表7‒38 サーバ1の情報

項目

設定値

現用系

プログラム名

/users/server1

サーバ識別名

server1

サーバ障害監視時間

60

起動方法

server

起動種別

online

予備系

プログラム名

/users/server1

サーバ識別名

server1

サーバ障害監視時間

60

起動方法

server

起動種別

standby

このシステム構成のサーバ2の情報を次の表に示します。

表7‒39 サーバ2の情報

項目

設定値

現用系

プログラム名

/users/server2

サーバ識別名

server2

サーバ障害監視時間

60

起動方法

server

起動種別

online

予備系

プログラム名

/users/server2

サーバ識別名

server2

サーバ障害監視時間

60

起動方法

server

起動種別

standby

このシステム構成のブロック・ボリュームの情報を次の表に示します。

表7‒40 ブロック・ボリュームの情報

ブロック・ボリューム

項目

設定値

ブロック・ボリューム1(サーバ1用)

パーティション

/dev/sdf1

物理ボリューム

/dev/sdf1

ボリュームグループ

vg01

ボリュームグループの絶対パス

/dev/vg01

論理ボリューム

lvol01

論理ボリュームの絶対パス

/dev/vg01/lvol01

マウントディレクトリ

/mnt/data1

ブロック・ボリューム2(サーバ2用)

パーティション

/dev/sdg1

物理ボリューム

/dev/sdg1

ボリュームグループ

vg02

ボリュームグループの絶対パス

/dev/vg02

論理ボリューム

lvol01

論理ボリュームの絶対パス

/dev/vg02/lvol01

マウントディレクトリ

/mnt/data2

このシステム構成での環境設定例を次に示します。

現用系のHAモニタの環境設定(定義ファイル:/opt/hitachi/HAmon/etc/sysdef

予備系では,nameオペランド,addressオペランド,およびlanオペランドに,予備系側の値を設定してください。

/* HAモニタの環境設定 */
environment name         host1,
            address      101,
            patrol       60,
            lan          path11,
            lanport      HAmon1;
function    cpudown      standby,
            public_cloud use;
現用系のサーバ対応の環境設定(定義ファイル:/opt/hitachi/HAmon/etc/servers

予備系では,initialオペランドにstandbyを設定してください。

/* サーバ対応の環境設定 */
server name         /users/server1,
       alias        server1,
       acttype      server,
       patrol       60,
       initial      online,
       disk         /dev/vg01,
       fs_name      /dev/vg01/lvol01,
       fs_mount_dir /mnt/data1;

server name         /users/server2,
       alias        server2,
       acttype      server,
       patrol       60,
       initial      online,
       disk         /dev/vg02,
       fs_name      /dev/vg02/lvol01,
       fs_mount_dir /mnt/data2;
現用系のserver1.upファイルの設定

予備系では,PIP_VNIC[0]にVNIC2-1のOCID,PIP_LABEL[0]にNIC2-1のラベルを設定してください。

#!/bin/bash
set -x
      :(省略)
##############################################################################
PIP_ADDRESS[0]=172.16.12.10
PIP_VNIC[0]=ocid1.instance.oc1.ap-tokyo-1.aaaa
PIP_LABEL[0]=NIC1-1:0
      :(以降省略)
現用系のserver2.upファイルの設定

予備系では,PIP_VNIC[0]にVNIC2-2のOCID,PIP_LABEL[0]にNIC2-2のラベルを設定してください。

#!/bin/bash
set -x
      :(省略)
##############################################################################
PIP_ADDRESS[0]=172.16.12.20
PIP_VNIC[0]=ocid1.instance.oc1.ap-tokyo-1.bbbb
PIP_LABEL[0]=NIC1-2:0
      :(以降省略)
現用系のserver1.downファイルの設定

予備系では,PIP_VNIC[0]にVNIC2-1のOCID,PIP_LABEL[0]にNIC2-1のラベルを設定してください。

#!/bin/bash
set -x
      :(省略)
##############################################################################
PIP_ADDRESS[0]=172.16.12.10
PIP_VNIC[0]=ocid1.instance.oc1.ap-tokyo-1.aaaa
PIP_LABEL[0]=NIC1-1:0
      :(以降省略)
現用系のserver2.downファイルの設定

予備系では,PIP_VNIC[0]にVNIC2-2のOCID,PIP_LABEL[0]にNIC2-2のラベルを設定してください。

#!/bin/bash
set -x
      :(省略)
##############################################################################
PIP_ADDRESS[0]=172.16.12.20
PIP_VNIC[0]=ocid1.instance.oc1.ap-tokyo-1.bbbb
PIP_LABEL[0]=NIC1-2:0
      :(以降省略)