7.3.1 パブリッククラウド環境固有のサーバの環境設定
ここでは,パブリッククラウド環境固有のサーバの環境設定について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) rep_device
ユーザ指定値
値の種別 |
数値の範囲 |
値の省略 |
指定を省略したときの仮定値 |
---|---|---|---|
1~128文字のDRBDのリソース名 |
-- (単位:--) |
可 |
-- |
説明
AWS環境またはAzure環境の場合に,ディスクをレプリケーションする構成を使用するときに指定します。
「5.5 【AWS】【Azure】レプリケーションソフト(DRBD)の設定」で設定したDRBDのリソース名を指定してください。ただし,DRBDのリソース名は,次の条件を満たす必要があります。
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DRBDのリソース名は,1〜128文字の英字,数字,/,-,_,.で指定する。
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最大256個指定できる。リソースサーバを含む全サーバの指定値の合計が256個以内となるようにする。
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系切り替え構成内のすべての系で同じ値を指定する。
次の手順によって,業務で使用するVG名を基に,DRBDのリソース名を取得することもできます。
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次のコマンドを実行して,PV名を確認します。
# vgdisplay -v VG名
- 実行例を次に示します。太字の部分がPV名です。
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# vgdisplay -v Vol00 --- Volume group --- VG Name Vol00 System ID :(途中省略) --- Physical volumes --- PV Name /dev/drbd5 PV UUID :(途中省略)
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次のコマンドを実行して,対象のDRBDリソースが定義されたDRBDの設定ファイルを確認します。
# grep -rl PV名 /etc/drbd.d/
- 実行例を次に示します。太字の部分がDRBDの設定ファイルです。
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# grep -rl /dev/drbd5 /etc/drbd.d/ /etc/drbd.d/r0.res
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次のコマンドを実行して,DRBDの設定ファイルの内容を表示します。手順1.で確認したPVを使用しているresourceセクションを探し,DRBDのリソース名を取得します。
# cat DRBD設定ファイル
- 実行例を次に示します。1つ目の太字の部分がDRBDのリソース名,2つ目の太字の部分が手順1.で確認したPVです。
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# cat /etc/drbd.d/r0.res resource r0 { volume 0 { device /dev/drbd5; disk /dev/xvdf1; meta-disk internal; } volume 1 { :(以下省略)
以上の手順で取得したDRBDのリソース名をrep_deviceオペランドに指定してください。