5.3.4 Azure ロードバランサーの作成・設定
Azure ロードバランサーの制御によって業務通信の切り替えをする場合,Azure ロードバランサーの作成および設定をします。Azure ロードバランサーの作成および設定に関する詳細は,Azureのドキュメントを参照してください。
ここでは,HAモニタで必要な設定について説明します。次の設定をしてください。
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- バックエンドプールの設定
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バックエンドプールに実行系仮想マシンおよび待機系仮想マシンを設定します。
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- フロントエンドIPアドレス
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業務通信に使用するIPアドレスをAzure ロードバランサーに設定します。
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- 正常性プローブ
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次の値を設定します。
・プロトコル:TCP
・ポート:ほかの用途で使用されていないポート番号
・間隔:5
・異常しきい値:2
なお,業務通信に使用するIPアドレスが複数ある場合は,ポート番号が重複しないように複数の正常性プローブを作成してください。
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- 負荷分散規則
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上記のフロントエンドIPアドレス,および正常性プローブで指定したポート番号を指定して作成します。業務通信が複数ある場合は,業務通信ごとに設定したフロントエンドIPアドレス,および正常性プローブで指定したポート番号を指定して,複数の規則を作成します。
各負荷分散規則では,フローティングIP(Direct Server Return)を有効に設定します。バックエンドの仮想マシンで稼働するサーバが,系切り替え前後で同じIPアドレスで通信できるようにするためです。
なお,フロントエンドIPアドレス,および正常性プローブで指定したポート番号は,HAモニタにも設定します。HAモニタの設定については,「5.13.5 【Azure】LANの状態設定ファイルの設定」を参照してください。