Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ パブリッククラウド編


2.1.1 【AWS】系障害時の系切り替え

HAモニタが系障害を検出した場合,系のリセットによって系切り替えをします。AWS環境では,障害系のインスタンスを強制停止することによって系をリセットし,系切り替えをします。強制停止に失敗した場合は,系切り替え待ち状態となり,オペレータの対処が必要です。

系障害時の,HAモニタの系切り替えの概要を,次の図に示します。

図2‒1 系障害時の系切り替えの概要(AWS)

[図データ]

注※

エンドポイントには,VPCエンドポイントを使用しても問題ありません。ただし,DNS名制御によって業務通信を切り替える場合は,インターネットゲートウェイを介してエンドポイントにアクセスする必要があります。

系障害時の,HAモニタの系切り替えの概要について説明します。番号は,上記の図と対応しています。

  1. 待機系が実行系の系障害を検知する。

  2. 待機系が実行系の強制停止を要求する。

  3. AWSによって実行系が強制停止される。

  4. 系切り替えによって待機系で実行サーバが起動して実行系になる

  5. AWSによって障害が発生した系が再起動される。

  6. 系の起動時にHAモニタおよびサーバを自動起動させる設定にしている場合,再起動した系で待機サーバが起動して待機系になる。