Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


6.14.5 エクスポート設定ファイルの設定

HAモニタのエクスポート設定ファイルには,HAモニタのサーバごとに,エクスポートするディレクトリ(serversfs_mount_dirオペランドに指定されているディレクトリ)を指定します。

HAモニタのエクスポート設定ファイルは,サーバ識別名.exportsのファイル名で/opt/hitachi/HAmon/etcの下に格納してください。

HAモニタのエクスポート設定ファイルのサンプルファイルは,HAモニタサンプルファイル用ディレクトリの下に,server.exportsのファイル名で格納されています。server.exportsの内容を次に示します。

/exported/directory -root=host,access=host

HAモニタのエクスポート設定ファイルには,OSのexportfsコマンドに引数として渡す次の情報を指定します。

上記の指定方法については,OSの/etc/exportsファイルの指定方法と同じです。

エクスポートするディレクトリ(serversfs_mount_dirオペランドに指定されているディレクトリ)にマウントしているファイルシステム(serversfs_nameオペランドに指定されているボリュームグループの論理ボリューム)について,ボリュームグループを構成している物理ボリュームのデバイスのメジャー番号は,系切り替え構成内のすべての系で同じにしてください。メジャー番号については,OSのドキュメントを参照してください。

メモ

HAモニタのエクスポート設定ファイルの指定例については,「8.5.1 1:1系切り替え構成時の環境設定例」の「(5) NFSの制御機能を使用する場合の環境設定例」を参照してください。

重要

HAモニタのエクスポート設定ファイルに指定したディレクトリはHAモニタが制御するため,/etc/exportsファイルには指定しないでください。

HAモニタは,HAモニタのエクスポート設定ファイルの指定内容が正しいかどうかをチェックしません。なお,次の手順を実施すると,HAモニタのエクスポート設定ファイルを正しく設定できます。

  1. 公開するディレクトリにファイルシステムをマウントする

  2. クライアントからのアクセス(NFSマウント)に使用するエイリアスIPアドレスを付与する

  3. NFSサービスが起動されていない場合は,NFSサービスを起動する

  4. /etc/exportsファイルに設定し,exportfsコマンドでエクスポートする

  5. クラアントからNFSマウントして,正しくファイルアクセスできることを確認する

  6. HAモニタのエクスポート設定ファイルに設定をコピーする

  7. exportfsコマンドでアンエクスポートする

  8. /etc/exportsファイルから該当する設定を削除する

  9. エイリアスIPアドレスを削除し,ファイルシステムをアンマウントす